ヒーローと甘々。その１８。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】 (ページ26)

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✿面影。　キュウレンジャー【ラプター２８３】ページ26

✿スピカブラック様リクエスト✿

ＮＯサイド

『よろしくお願いしますっ、お姉ちゃん！』

ラプター「え、お、お姉ちゃんですか！？」

ある日のオリオン号。

Aの言葉に、ラプター２８３は驚きの声を漏らした。

Aは今日オリオン号にやって来たサポーターだ。

元々司令の秘書だったラプターがキュウレンジャーの一員になったのと、メンバー自体が増えて来た事が理由で、新しく採用された。

『だって、先輩って呼ぶとちょっと堅苦しいじゃないですか。だからお姉ちゃんです！』

無邪気に笑うAに、ラプターも照れ笑いを返した。

そしてそれから暫く日が経った頃。

『“Aさんとお出掛けしたい”………？』

ラプターが何かを真剣にメモしている所を、Aは後ろから覗き込んだ。

ラプター「わああ！？違うんですぅ！違うくないけど………」

もごもごと口を動かすラプターを見て、Aは目を丸くする。

ラプター「ほら、Aさんにお姉ちゃんって言われてますけど、全然お姉ちゃんらしい事出来てないじゃないですか………だから一緒にお出掛け…とか…」

『えっ？お姉ちゃんとお出掛け出来るんですか？是非！』

Aの鶴の一声で、２人はクレープを食べに来ていた。

２人でイートインスペースでクレープを頬張る。

その時、Aの瞳から涙が溢れた。

ラプター「えっ、Aさん！？どうかしたんですか！？」

えっえっ、と嗚咽を繰り返すAに、ラプターは慌てて問い質す。

『いや、違うんです………』

Aはゴシゴシと目を擦ってから口を開いた。

『思い出したんです、ここに来る前の時の事』

ラプター「Aさんの、過去…？」

Aはゆっくりと語り始めた。

『私、お姉ちゃんが居たんです。休みの日とかにはこうやってクレープを食べたりして遊んでました。でも、今そのお姉ちゃんは………ジャークマターに葬られてしまった』

その言葉で、空気が重くなった。

『だから、同じ事を繰り返させたくなくて、キュウレンジャーの力になろうとここに来たんです。その時の貴方の様子が、お姉ちゃんに凄く似てて………』

ラプターは咄嗟に、Aを抱き締めていた。

ラプター「そうだったんですね………じゃあ、これからは私がAさんのお姉ちゃんとして、楽しい思い出を作ります！」

『………ありがとう、お姉ちゃん』

ラプターとAはそう言って優しく抱き合った。

リクエストありがとうございました✨