友也｛特急電車｝ ページ3
あと十分ほどで真夜中になるという時間帯に、俺は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。
「すみません。あなたの年齢は十六歳ですか？」
男が俺に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
俺が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたの年齢は四十五歳ですか？」
「そうですけど……」
「あなたは六十二歳ですね？」
「どうしてわかったんだ？」
そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅までは、まだ十五分以上ある。
俺を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは五十歳ですね？」
「そうですが、あと五分で日付が変わったら、五十一歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
｛特急電車｝解説 渉&友也→←｛創ちゃん｝解説 Ra*bits
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Tsubaki - 拙者と翠くん、めっちゃ怖かったです！けど解説の時、まさかのGでちょっと安心しました笑作者様の優しさなのか…？ (2020年5月26日 23時) (
レス) id: 301d582cf3 (このIDを非表示/違反報告)
夏姫 - こっちも読んでみたけど面白いですね。あとまたリク書かせて頂きましたよろしくお願いします(^^) (2020年5月17日 15時) (レス) id: 55e6785be2 (このIDを非表示/違反報告)
そらっちゃん(プロフ) - Tsubaki さん» ヤッターーーー！！閲覧ありがと！ (2020年5月10日 12時) (レス) id: 02f484fb70 (このIDを非表示/違反報告)
Tsubaki - 怖っ((ﾟ□ﾟ;))背筋凍りました☆ (2020年5月10日 10時) (レス) id: 301d582cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらっちゃん | 作成日時：2020年5月9日 14時
