転生したら義兄弟ができた。４ (ページ5)

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149歩目そういえばいうの忘れてたけど英検受かってたよページ5

クレイマンとの戦いが終わってからはあっという間に時間が過ぎていった。

フレーサとリムルが正式に魔王として認められ──

ヴェルドラによってルミナスの変装がばれ──

カリオン、フレイがミリムの配下になり──

エフォンがフレーサの配下になった。

そのあとで─またもやヴェルドラが余計なことをいうから─リムルが魔王たちの総称を半ば強制的に決めることになり...

「九人だし、エニアグラムなんてどうだ？」と。

あっさりエニアグラムがとおり、もうやることがなくなったので一人一人、雑談をしたりして帰っていった。

─────

『ここは...何かが違うな。時間はあっているから、なにかバグが発生した世界線なのか...？まあ、やることは変わらないけど。計算だと、この時間軸で終わるはず。シズさん...何百回も何千回も何万回も繰り返した俺の旅がようやく終わりそうだよ。』

─────

「ふぁ～あ。今日も平和だ...」

あくびをしながら街を歩くフレーサ。魔王になってもとくに変わりのない日々を過ごしている。

(おい、フレーサよ)

珍しくエスキスがフレーサに声を(声出してないけど)かけた。

(今朝からヒヨリの反応がないのだが...)

ヒヨリというのは、フレーサの中にいる元の世界のフレーサのこと。元の自分の名前を思い出したので名前をつけたのだ。

ちなみに、エスキスはフレーサよりもヒヨリと仲いいぞ！

『え～？寝てんじゃないの？』

(うーむ...呼んだとき以外は来るなと言われたが、行くことにしよう。)

『なんもないとは思うけど...』

(む...ヒヨリ！)

『えっ...どうしたの！？』

(身体が傷だらけだ...ここにいるのはヒヨリと我だけのはずだが、いったいなぜ...？)

エスキスの前にあるのは、傷だらけで横たわったヒヨリの姿。どうして...？

『それはね、エスキス。俺のせいなんだ！』

と、エスキスの前に立っているフレーサが言った。

(フレーサ！？なぜここに！？というか、その言葉はいったいどういう...？)

『おいエスキス！何言ってんだよ。俺はそこには行けないだろ？』

(何を...我と戦う気なのか！？正気かフレーサ...何かが)

『"何かがおかしい...目を覚ませ...それとも本当に我と戦る気なのか...？"でしょ。何回目だろうね。これ。』

(っ！？)

『おいなんだ、なにがみえてんだよ！？』

『エスキス。君はね、この技を避けられないんだ。』

(ぐっ...！？)

『これで、あとは君を取り込むだけだ。私。』