鎖と赤【おそ松】 2

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お｢Aがおかしいのは知ってる。
だって、そう死んでいるのだから。

でも、それでも、俺はAが好きなんだよ。
確かに、消えたりとかしちゃうかもだけど。

せめて、その間だけでも、、楽しく過ごそうよ
過去なんて、未来なんて忘れてさ｣



過去なんて、未来なんて...？



心に何故か響く。
今まで、自分は過去のことばかり考えていた。

こんなにも今幸せなのに、過去のことにしがみついてる。
おそ松は急いで知ろうとする私を拒んでる。


私は、、何がしたいの？


過去を知って、どうするの？
それがいい結果でも悪い結果でもおそ松との関係はどうなってしまうの？


やっぱり、自分が怖い。



お｢...A？｣

『怖い...早く...知らないとダメだよ...』

お｢急ぐ必要はないって｣

『...私にはできない...自分のこと知らないから』


私はベットから飛び出し、外へとかけていった。
おそ松は目を丸くして、追いかけて来た。


お｢...あっ！どこ行くんだよ！｣


しばらくすると、声も聞こえなくなった。
私も無我夢中で走っていて、道なんて分からずただ進んで行ってた。


『おそ松...？』


今更消息を心配するなんて、最低だ。
我に返った私は、来た道を辿ろうとした。

ここは、どこなのか。
全く分からなかった。


｢...どこへ行くのです？｣


ふと、声をかけられた。
振り返ると、そこには泉があった。

いつの間にか、辿り着いていたのか...。

泉に近づいた。
異様に輝いている泉から、恐らく声の主が現れた。


チョロ松に似ている女神だ。
目がくすんでいるのだろう。変に松たちの顔に似ているのだ。


｢せっかく、ここまで来たのに...帰ってしまわれるのですか？｣

『いや、帰らない...』

｢そうですか｣


ニコッと微笑む。


｢正体が知りたいのでしょう？自分の恋人よりも大事なことなのですか｣


やけに、悲しそうに聞く。


『...自分のこと知らなきゃ、愛せない気がする。』

｢今は愛せてないということですか。哀れな方ですね｣


ため息混じりで、話す。
何が言いたいのか、私にはさっぱりだった。


｢貴方は、愛の形を知っているはず。知らないはずはありません。｣

『...愛の形？』

｢...あの時の愛は、思い出せませんか？｣


あの時...
いつだろうか。

私には嫌なことばかりしか、思い出せない。


｢貴方が堕ちてしまったのは、全てあいつのせいです。
貴方は悪くない...｣

『堕ちたって...どういうことですか？』


女神はまた微笑んだ。

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