花言葉

山桜 ページ6

｢ごめんなさい。貴方より先に逝くことをお許しください。｣

病室で聞こえる泣き声
写真を見ながら涙を流しているのだろうか手には写真が握られているそこに写っているのは男と今涙を流している女だった

彼女の地獄が始まったのは1年前
余命を宣告された時だった

｢もって後1年でしょう。｣

医師のその声が頭からこびりついて離れない
そして長いようで短い闘病生活が始まった

彼は自分自身を攻めた何故彼女の病気に気づいてあげられなかったのだろうか…と
また彼女も自分自身を攻めた何故体の異変をもっと早く彼に伝えなかったのだろうか病院へ行かなかったのだろうか…と

宣告された1年が近づくにつれ彼女は病室のベッドで泣くのだ
最近その頻度が増してきた気がする
もう時期1年がたとうとしていた

｢ねぇ私が死ぬ時笑っていてよ泣かないでね。｣

彼女は最後のお願いとでも言うかの如く彼に伝えるのだった
彼も改めて認識したのだもう長くはないことを

今更後悔したってもう遅いそうはわかっていても後悔してしまうのは何故だろうか

彼女は余命宣告されてから1年が過ぎ辺りの時に亡くなった

｢なぁ俺はお前の言う通り笑ってられたか｣

嗚咽混じりに聞こえた乾いた声が聞こえた

彼女の死に顔は微笑んでいたそうだ


山桜↬あなたに微笑む


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お久しぶりです(?)花楓です

今回が今のところ1番謎だった気がします()

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