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45話 ページ49

「首領、尾崎と樋口です。失礼します」


私がそっと扉を開け中に入れば、首領は少し驚いた様な顔で私を見た。


森「おや、Aちゃん。

…その担いでいる少女が夢宮姫華かね?」


「はい。…姫華、起きて。」


私が強制的に眠らせたのにも関わらず姫華を起こす。理不尽極まりないな。


姫「へ…A、ちゃん…。此処何処なの?真逆本当にポートマフィア…?」


「…うん。黙ってて御免。私、実はポートマフィアの駒なんだ。 だからさ、姫華が異能力者って知って、是非…ウチに欲しいなって…。」


姫「…私は、お父さんから逃れられればもう…。」


森「…入ってくれるかね。」


首領が拒否権何か無さそうなオーラでそういう。
其れに姫華は頷く以外の選択肢を奪われたようにはい、と返事をする。


森「其れじゃあ、早速任務を与えよう!」


「未だ疾すぎませんか!?
其れに未だ構成員…ですよね?」


森「安心したまえ。
とある密輸業者のアジトに行って荒らしてきてくれたらいいから。人が居たら…殺ってきてね。

嗚呼勿論、Aちゃんと樋口君も同行してね。」


「ま、じですか…。」


色々な意味で吃驚した。






首領の部屋を出て、先ず着替えたかった私は取り敢えずマフィア本部にある私の部屋に行く事にした。

合宿所から抜け出している訳で、バレたら誤魔化しが聞かないから成る可く疾く任務は済ませよう…。



「姫華、私の部屋に来て。服、貸すよ。
樋口ちゃんはまたエントランスで。」


私がそう云いながら歩けば、樋口ちゃんと姫華は頷く。

樋口ちゃんは私達と逆方向に歩いて行った。



姫「……私はAちゃんがマフィアでも嫌ったりしないから、見捨てたりしないでね…。」



姫華が私の服の裾をそっと握りながら云う。



「…私こそ。私がマフィアだからって無闇に恐れたりしないでね。…友達だからねっ!」



私が振り返りながら云えば、姫華は究極の笑みを浮かべ抱き着いてくる。







「うーん、姫華はやっぱ顔が良いから何でも似合うなぁ…。

でも動きやすい方が良いよね。動きやすい服だったら確かこの辺に……。」



姫「Aちゃん…、私、もうこの服でいいよ…?そろそろ行かないと怒られちゃうんじゃ…。」



「姫華がいいならいいけど…。」



姫「じゃあ、疾く行こうっ!私、疾く認められたい!」



思ったよりも生き生きしていて、後悔は差程無かった。



私達は樋口ちゃんの待つエントランスへ駆け足で向かった。





後編!!!!でっす!!!!→←44話



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オタク - 中也くん優しすぎて泣いた笑 さすが、わいの推しや!後、めっちゃ面白いです! (2022年3月9日 2時) (レス) @page36 id: 854c8e4edd (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2018年11月23日 15時) (レス) id: 656b4c96a5 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。更新楽しみにしてます! (2018年11月20日 18時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 楓さん» 私も入れてくれてる人いてびっくりしました← 応援ありがとうございます。更新頑張ります!! (2018年11月20日 13時) (レス) id: 656b4c96a5 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - マイさん» ありがとうございます! (2018年11月20日 13時) (レス) id: 656b4c96a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえ | 作成日時:2018年9月17日 22時

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