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ダミーダン(第20話) ページ21

そういえば、仕掛けで思い出した事があった。

(ソウさん、弾丸の事分かるかしら…)

私はソウに、あの弾丸の事について聞いた。
 ソウ「ちょっと、それ見せてくれない?」
A「はい」ソウさんは弾丸を手に取ると、持ち上げた。
ジョー「2人とも、何し…って、それ弾丸じゃないか!?危ないぞ!!」
ソウ「待って。これ、飾り弾(ダミーだん)だよ」
A「ダミー弾?」
カズキ「偽物ってことですか?」サラとカズキもこっちにやって来た。
ソウ「違うよ、撃っても音が出るだけで安全なやつ。ほら、運動会でピストル使うでしょ?あれみたいなものだよ」
A「なるほど…」
ソウ「ただ、ボクよりも警察官に聞いた方が詳しく分かると思うな。サラさん、ケイジさんに聞いてきてくれないかな?」
サラ「私がですか?」
ソウ「ケイジさんが1番信頼してる人がサラさんぽかったからさ、お願いできない?」
サラ「…分かりました。私が聞いてきます」サラは険しい目をしながら弾を受け取った。
 ジョー「ケイジさんなら、コッチにいるぜ」ジョーが先頭に立って部屋を出た。それに、私達4人も着いていく。着いたのは、椅子が規則的に並んだ、奇妙な部屋だった。
サラ「あ、いた。ケイジさん…」サラさんはケイジさんの元へと歩いていった。

(サラさんが聞いてくれている間に、部屋の探索を済ませよう…)

ジョー「Aちゃん、ちょっと頼まれて貰えないか?」そういうジョーは、私に向かって手招きをした。
(なんか、先生と同じ名前の人に呼ばれると緊張するわね…)
A「いいですよ、なんでしょうか?」
私が彼の元に行くと、そこには大きい肖像画があった。
 ジョー「この肖像画さ、この部屋のヒントになるかなって思ってずっと見てんだけど、デカくて高いから全体像が見えないんだ」絵を見ると、確かに高い所に展示されており、見づらかった。
ジョー「どうやれば、この絵を見れると思う?」
 A「そうですね、梯子か背の高い家具を使うのが1番ですが…」そう言って、私は部屋を見渡した。梯子も椅子も、固定されていて動かせない。それ以外には、背の高い家具はなかった。
A「どちらも使えなさそうです。後は…あっ!」
ジョー「おっ!?何かあったか?」

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作者名:ルーティーヌ | 作成日時:2020年5月18日 12時

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