アイテム（第18話） ページ19
サラ「なんでこんな物がここに…⁉A、早くしまうんだ！」
A「待ってください。この弾丸…軽いんです。まるで、プラスチックでできてるかの様な…」
サラ「偽物ってことか？でも、詳しい人に聞かないと分からないだろうな」
A「そうですね…。でも、銃として使わない限り害は無さそうです」
サラ「…ケイジさんに見せに行こう。あの人は警察かもしれないし、この弾丸の正体が分かるかもしれない。それまで、Aが持ってくれるか？」
A「えっ？構いませんが、ほんとにいいんですか？」
サラ「あぁ、Aは見た感じしっかりしてるし、預けても大丈夫そうだからな」
A「あ…ありがとうございます！」私はお礼を言いながら、弾丸が入っていた箱を戻した。
ソウ「カズキくん、張り切ってるね。そこまで1人でやろうとしなくてもいいのに…」ソウさんの声が聞こえる。振り向くと、カズキとソウさんのペアが入ってきた。
カズキ「いや、俺は張り切らなきゃダメなんです。ここから出るためにも…あいつを守るためにも」カズキは俯いている。
カズキ「それに、カンナちゃんの事があって結構不安なんです。ここで何もしてなかったら、次死ぬのは俺とかあいつとかになるんじゃって…」
ソウ「…！だ、大丈夫だよ‼」ソウはカズキの腕を掴んで引いた。
ソウ「こんな最低な事に巻き込まれて、ボクも頭がこんがらがってるけど、皆悪い人達じゃ無さそうだし…協力すれば脱出だってきっと…」
ソウがそこまで言ったとき、何かが軋む音が聞こえた。
(頭上から聞こえる…？)
見上げると、シャンデリアか今にも落ちそうに傾いており、丁度その下にカズキ達がいた。
A「そこは危険です‼2人とも避けて！！」
そう私が言ったと同時に、ガコンと音を立ててカズキとソウの元へ落ちていった。
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作者名：ルーティーヌ | 作成日時：2020年5月18日 12時
