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お金持ちになります ページ15

「た、大美ちゃん……」



一目惚れ。可愛らしいお顔と仕草に惚れた。
好きなタイプは金持ち。
というわけで…



「副業でもしようかな」
「あほなん?」
いつの間にか後ろに立っていたすえが言う。



「何が欲しい?服?靴?」
私がお金に困っていると思ったのか、そんなことを言いだした。
これは、買ってくれるってことでいいよね?
じゃあ、お言葉に甘えようかな。

「大美ちゃん」
「……は?」
「大美ちゃんがほしい」


数秒の間があり、
「やっぱりあほやん」
すえが溜息をついた。
「あほじゃない!!」
「あほやん!心配して損したわ!」
「心配?」
「一人暮らしはお金がかかるやろうから、足りひんくなったんかなって…」
そんなことを考えてくれたすえに、申し訳なくなる。

「ごめんね」
「ええんやけど。他に欲しいもんあったら言ってな」
「いや、遠慮しておきます」
なんでや!俺にも甘えろ!!
と騒ぐすえ。
欲しい物を強請ることが"甘える"ってわけじゃないでしょ。



「大美もええけど、誠子ちゃんはどう?」
「誠子ちゃん本気出したらもっと可愛いよね?今回たいして可愛くない」
「おい!!」
私は知ってるから。誠子ちゃんはもっと可愛いってこと。
前にやった時のほうが、可愛かった。

けど…
「やっぱ、誠子ちゃんはこんくらいでいいかも」
「どういうことやねん」
「女の私より可愛いのムカつくもん!すえに負けたくない!!」
なんなんそれ、と笑うすえの指を引っ張った。
「痛い痛い!
そんなん、Aのほうが可愛いに決まってるやろ」
「うるさ。可愛くないし」
「耳真っ赤やで?」
「あーもう」


さっきまでふざけてたのに、いきなり真剣な顔して言ってくるから。
ドキドキしないわけないじゃん?すえ、顔はいいし。


「俺の一番は、ずっとAやから」
「………そろそろ撮影だ」

お仕事で恋愛のシーンはたくさんやってきたけど、
プライベートでの甘い雰囲気には慣れてなくて。
楽屋を飛びだした。





撮影が終わったりとかんちゃんにばったり出会い、
「顔赤いけど大丈夫ですか?」
と心配されたのは言うまでもない。

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rrrr(プロフ) - 関ジュの紅一点も本当に面白いです!!明流歌さんの紅一点物が1番好きです!更新頑張ってください! (2020年1月27日 10時) (レス) id: 9cced2e882 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明流歌 | 作成日時:2019年11月6日 18時

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