絶対にバレてはいけない私のヒミツ【KZ】

その６ ページ6

小塚先輩に連れ出され、来たところはZの先輩の誰かさんの部屋。



「あの……ここはどこですか？」


「あぁ、ここは若武の部屋だよ。なにかあった時の為にって、スペアキーをもらってたんだ。それで、ちょっと借りようと思って。」


「そうですか……。それで、お姉ちゃんと上杉先輩の間には何が……」


「別に、上杉とアーヤだけの問題じゃないんだよ。」


「え………？」



どういう事？



「僕たちが探偵事務所を開いていたのは知ってる？」


「あ、はい。なんとなく…」



何年か前、私に教えてくれたんだよね。



「中3の冬頃。アーヤが突然、KZを抜けるって言い出したんだ。生きがいだとまで言っていたKZをね。」


「えっ、なんで！？」


「それが、美門から聞いたんだけど、」



美門？


誰だろ、その人。


そう思って、聞いてみた。



「あの、美門って誰ですか？」


「あれ？知らない？1年の時にアーヤと同じクラスだった人だよ。KZに後から入団したんだ。」



ふぅ〜ん。


美門さんの話は知らなかったなぁ。



「でね、アーヤが抜けるって言った理由は、得意科目の国語の成績がだだ下がりしたかららしいんだ。」


「あぁ……そういえば、そういう事がありましたね。」


「うん。で、国語しか取り柄がないって思ってたアーヤは、国語が出来なきゃKZにいても、迷惑かけるだけ。みんなとは吊り合わないって言って、抜けたんだよ。」



お姉ちゃん……



「で、アーヤがいなくなったKZはアーヤが戻るまで、休止にしようってなったんだ。で、未だアーヤが戻って来ないから、活動休止中。」

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