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その38 ページ41

「あと、派遣された理由だけど、一つは語学系が苦手で困っていた小塚先輩を助けるため。

もう一つはZ長室に入ってしまった王様が真実を知るのを防ぐためじゃないかと思うんだ。」



防ぐって……どうやって?



「Z事務局に王様が来たことを知ったZ長はバレるのを防ぐためにG教室に臨時教師として来た。

もし、Zビルを出入りしているところを見られても誤魔化せるようにね。

実際にZ長がG教室に来たのだって、王様がZ事務局に入った次の日だろ?」



ああ…本当だ……


パズルのピースがはまっていくように、Z長の全貌が明らかになっていく。



「それに小塚先輩を助けてあげたのだって、元は仲良かったからだ。まあ優しい性格ってのも関係あるかもしれないけど。」



うん、確かにお姉ちゃんは友達が困ってると見過ごせないからね。



「どう?王様、納得できた?」


「うん、だいたいは……」



…お姉ちゃんがZ長っていうのは分かったけど、なんでクラブZに入ったんだろう?


お姉ちゃんが避けていた若武先輩や上杉先輩だっていたはずなのに。


まず、誰が誘ったんだろ……?


謎すぎる………



「ま、さっきのはあくまで俺の推測だし、なんでZに入った理由とかも分かんないし。そこら辺は立花先輩に聞かないとどうにもならないかな。」



火影くんがハア〜と大きく息を吐く。


火影くん、よくここまで考えたよね。


私もこのままじゃダメだ……


相談したのは私なんだから、私もそれなりに頑張らないと!



「私、お姉ちゃんに聞いてみるよ。」



ダメ元で聞いてみよう!


そう固く意を決して顔をあげると、火影くんが真剣な瞳で年上らしく注意をする。



「王様、くれぐれもストレートに言わないこと。自然に、さりげなく聞くんだ。」


「うん、わかった。」



…お姉ちゃん、きちんと答えてくれるかな?


不安になりつつも、精一杯やろうと胸に誓った。

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エリジャ(プロフ) - Liumさん» はじめまして。えっとLiumさんの当時の名前、なんとなく察しました。ファンだったのでコメントしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります。コメントありがとうございました。 (2017年6月8日 16時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
Lium(プロフ) - はじめまして、Liumと言います。昔ここでkzの二次小説を書いていました。当時の名前は公表できませんが?私の作品を掲載してくださり、ありがとうございました。お話、とっても面白いです。これからも頑張ってください。 (2017年6月6日 16時) (レス) id: 38bf6f40ac (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャもファイト! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - いちごさん» ああ、確かにそうかも……まあどっちもどっち、だね。笑 頑張れ、いちご!! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャさん» でも、期末の時に範囲が半端ないから・・・。 (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/  
作成日時:2016年5月26日 20時

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