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その36 ページ39

火影くんは私の様子を見て楽しんでいるようで、声を上げて笑う。


ムッとして軽く火影くんを睨む。


火影くんは降参といったように両手を上げる。



「ごめん、ごめん。王様が面白くって、つい。」



私で遊ばないで!



「申し訳ございません!姫様!!」



うむ、よろしい。



「ありがとございます。」



火影くんが顔を上げる。


それで目が合ってしばらく静かに見つめ合っていたが、ついに堪えきれなくなって笑い出した。


それにつられて火影くんも声をあげて笑い出す。


結構長いこと笑っていたため、お腹が痛くなってきた。


もう笑えないかな…?


それは火影くんも同じだったみたいで、笑いを止めた。



「じゃ、そろそろ本題に入ろっか。」



うん。



「その前に、ひとつ聞いていい?」


「うん。なに?」


「あのさ、立花先輩って王様のお姉さんなんだよな?」



え、そうだけど……



「言わなかったっけ?」


「いや、言ってたけどさ。念のために確認しとこうと思って。」



そっか。



「で、こっからが本題なんだけど……」



そこまで言うと、声をひそめる。


それに合わせて二人で顔を寄せる。



「俺さ、王様がZ事務局に入れたって言うから検証してみようと思って。」



検証……?



「どんな?」


「俺でもZ事務局、もしくはZ長室に入れるかって検証。」


「で、結果は?」


「だめ。扉を開くのに認証キーが必要でさ。Z事務局の正面扉すら突破できなかったってわけ。」


「え、でも私が行った時はそんなことなかったけど…」


「王様が行った時はたまたま扉が開きっぱなしになってたんじゃないかな。」



なるほど!



「まあそれはいいんだけど、さすがにZ長室まで開いてるのは可笑しいと思わないか?」



うん……確かに。



「で、俺は思った。Z長は……」



ゴクリと喉が鳴る。



「Z長は、立花先輩……」



えっ?



「王様のお姉さんじゃないか……ってね。」



え、えぇぇぇぇぇぇぇえええええ!?

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エリジャ(プロフ) - Liumさん» はじめまして。えっとLiumさんの当時の名前、なんとなく察しました。ファンだったのでコメントしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります。コメントありがとうございました。 (2017年6月8日 16時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
Lium(プロフ) - はじめまして、Liumと言います。昔ここでkzの二次小説を書いていました。当時の名前は公表できませんが?私の作品を掲載してくださり、ありがとうございました。お話、とっても面白いです。これからも頑張ってください。 (2017年6月6日 16時) (レス) id: 38bf6f40ac (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャもファイト! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - いちごさん» ああ、確かにそうかも……まあどっちもどっち、だね。笑 頑張れ、いちご!! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャさん» でも、期末の時に範囲が半端ないから・・・。 (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/  
作成日時:2016年5月26日 20時

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