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その35 ページ38

〜奈子side〜



話が終わって帰ろうと立ち上がると、火影くんに止められる。



「王様は残ってくれる?」



え、私!?


私が自分を指さすと、火影くんは小さく頷く。



「話がある。」



ポカーンとしていると、隣から冷やかすように「おっ?」と声が上がる。



「愛の告白か?」


「みんなの前で堂々と。火影もやるなぁ。」



私がりんごのように真っ赤になっているのに対して、火影くんは涼しい顔をして答える。



「さあ?どーでしょうか。」



悪戯っ子のようにニヤリと笑うと、同じように二人も怪しげに笑う。



「じゃ、おじゃま虫の俺達は帰るから。」


「じゃーな。また明日。」



ニヤニヤしながら帰っていく二人を呆然と見送る。


ドアがバタンッと閉まったところで火影くんが私に椅子に座るよう促す。


何を言われるのかと緊張しながら椅子に座ると、突然火影くんが笑いをこらえるように口に手を当て肩を揺らす。



「王様、緊張しすぎ。もっとリラックスしてよ。」



そんな状況を作ったのはそっちでしょ!?



「あ、先に言っとくけど、愛の告白はしないよ。」


「え、じゃあさっきのは何だったの?」


「ああ、あれ、冗談。」



なーんだ。良かった。


ホッと肩の力を抜くと、火影くんがクスッと笑う。



「王様、ガッカリした?」



してないっ!!

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エリジャ(プロフ) - Liumさん» はじめまして。えっとLiumさんの当時の名前、なんとなく察しました。ファンだったのでコメントしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります。コメントありがとうございました。 (2017年6月8日 16時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
Lium(プロフ) - はじめまして、Liumと言います。昔ここでkzの二次小説を書いていました。当時の名前は公表できませんが?私の作品を掲載してくださり、ありがとうございました。お話、とっても面白いです。これからも頑張ってください。 (2017年6月6日 16時) (レス) id: 38bf6f40ac (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャもファイト! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - いちごさん» ああ、確かにそうかも……まあどっちもどっち、だね。笑 頑張れ、いちご!! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャさん» でも、期末の時に範囲が半端ないから・・・。 (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/  
作成日時:2016年5月26日 20時

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