その28 ページ29
〜響也side〜
「俺が悪いんです。響也は悪くありません。」
幻聴を聞いているんじゃないかと思った。
でも誠は確かにそう言った。
昔っから自分に不利になるようなことは言わなかったはずだ。
ナニガオコッタ？
状況を呑み込めず瞬きを繰り返す。
上様も驚いたように目を見開いていたが、やがて言った。
「………お互いを庇うのですか。」
その言葉で我に返る。
誠が何を思ってそう言ったかはわからない。
でも、自分が悪いと言ったことには変わりないのだ。
少しでもイーヴが成長できたことを素直に喜んであげるのが正当だろう。
しかし言葉に出すのは恥ずかしいので、心で祝っておくことにする。
おめでとう、誠。
テレパシーで伝えるように誠を見ていると、その視線に気づいた誠と目が合う。
僕の言葉が通じたのか通じてないのかは分からないが、誠は耳を赤くしてそっぽを向いた。
様子を見計らったかのようにZ長が切り出した。
「二人の処分についてですが……」
ｺﾞｸﾘと喉を慣らす。
嗚呼、事務局から下ろされるのか。
そう思って深くゆっくり呼吸をした。
「これからは……普通のZ生に戻ってもらいます。」
やっぱり……
そういう気がしていた。
ここ、Z事務局は神聖なる場所。
喧嘩など、もってのほかなのだ。
入った当初から言われていたはずなのにあの時は自己コントロールが効かなかったのだ。
この処分は当たり前。
呑み込むしかない。
「…わかりました。」
失礼しました、と言って部屋を出ようとドアノブに手をかけた。
その時だった。
「待ちなさい。まだ話は終わっていません。」
驚き振り返ると、上様は静かに席に座るよう促した。
僕と誠は促されるままに上様の反対側に腰掛けた。
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エリジャ(プロフ) - Liumさん» はじめまして。えっとLiumさんの当時の名前、なんとなく察しました。ファンだったのでコメントしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります。コメントありがとうございました。 (2017年6月8日 16時) (
レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
Lium(プロフ) - はじめまして、Liumと言います。昔ここでkzの二次小説を書いていました。当時の名前は公表できませんが？私の作品を掲載してくださり、ありがとうございました。お話、とっても面白いです。これからも頑張ってください。 (2017年6月6日 16時) (レス) id: 38bf6f40ac (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャもファイト！ (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - いちごさん» ああ、確かにそうかも……まあどっちもどっち、だね。笑 頑張れ、いちご！！ (2017年5月15日 13時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャさん» でも、期末の時に範囲が半端ないから･･･。 (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリジャ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/
作成日時：2016年5月26日 20時
