絶対にバレてはいけない私のヒミツ【KZ】

その24 ページ25

「実は、今度妹の誕生日でね…そう、ちょうど君ぐらいの歳なんだ。」



い、妹の誕生日？


思ってもいなかった話の内容に驚きを隠せなかった。


しかしそんな私をお構いなしに話は進んでいく。



「だから、誕生日にもらったら嬉しいものとか聞きたいんだ。本人には聞けないし、知り合いで奈子ちゃんぐらいなんだよ。妹と歳が近いのが。だから聞きたいんだ。なんかある？」



もらって嬉しいもの……


私だったら、普通にケーキだけでも嬉しいんだけどな。


むしろ、ケーキじゃなきゃ嫌だ。


誕生日といったら楽しみがケーキぐらいしかないもん。


でも、他の子はどうなんだろう…？


私、変わってるって結構言われるからなぁ……


あ、土屋さんに聞いてみようかな。


いかにも女子代表って感じだし。



「少し期限をください。う〜んと……」



明日は学校ないから……最低でも火曜日かな？



「今週中には答えを出せると思います。」


「今週中かぁ……できるだけ早い方がいいんだよなぁ。……水曜日まででもいけそう？」



水曜日……


明後日、土屋さんに聞くのを忘れないようにしないと！



「はい！わかりました。」



元気よく返事をすると、響也先輩は安心したように微笑んだ。



「よかった…助かるよ。ありがとう。」

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