検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:106,634 hit

#28 ページ31

翼side

いよいよ、この日がやってきた。


七鬼が掴んだ情報により、俺達はその住所へ向かった。


はずなのだが。


「・・・本当にここか?」


「どうなってんだ?」


「どうみても、こんなとこにアーヤがいるはずないよね・・・。」


「当たり前でしょ。」


俺達がいるのは、廃墟になった大きな倉庫。


「七鬼?」


七鬼の方を向くと、七鬼はタブレットを見つめて青ざめている。


「どうしたっ!?」


「は、、、、ハッキングされてる・・・・。」



ハッキング!?七鬼のセキュリティを突破してっ!?



七鬼がハッキングされるなんて、妖怪パソコンの事件以来、初めてだ。


「どうなってんだよ!?今、全力で追い出したけど、なんで・・・?」


七鬼は混乱状態。


若武も今にも怒鳴りだしそうだが、七鬼の落ち込みように怒鳴れないでいる。


「・・・落ち着け、俺。」


若武がそう言い聞かせているのが聞こえた。


少しして、深呼吸すると、俺達をまっすぐ見つめた。


「過ぎたことはしょうがねぇ。
それより、何故俺達を騙したのか、騙した奴は誰なのかを突き止めよう!」


俺は内心、すごく感心した。


俺でさえ、苛立ちを隠せなかったのに、若武が怒鳴ることなく冷静に対処した。


「・・・だな。でも若武センセ。もう一つあるぞ。」


黒木が目を鋭く光らせる。


「なんだよ?」


「何故ここに、俺達をおびき寄せたのか。」


その瞬間。


大きな音とともに、倉庫の扉が閉ざされ、俺達は暗闇に飲み込まれた。

#29→←#27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りぃな(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!!がんばりますね!! (2019年8月31日 13時) (レス) id: 8b4bde61c2 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年8月31日 6時) (レス) id: 719e5a0d68 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - hiho0227さん» ありがとうございます!!がんばります!! (2019年8月27日 18時) (レス) id: 8b4bde61c2 (このIDを非表示/違反報告)
hiho0227 - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2019年8月27日 17時) (レス) id: 8b1270c1d0 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!楽しみにしてくれる人がいて嬉しいです! (2019年8月26日 10時) (レス) id: 8b4bde61c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りぃな | 作成日時:2019年8月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。