俺の妻がイケメン過ぎるby凶一郎 (ページ8)

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幸せが7つページ8

二「あんたが夜桜家に婿入りすれば、我が家唯一のルール『家庭内殺人禁止』にのっとり、命だけは守られる」

A「いくら凶一郎でもその掟を破ることはまずないから、命の保証はされるよ」

二「普通なら、役所に書類とか教会で誓うもんだろうが、夜桜式の結婚は指輪交換だけだ」

二刃が手袋を脱ぎ、着けていた指輪を外し、重なっていた2つの指輪を朝野君に見せた。

二「夜桜家が全員つけている、この『桜の指輪』は二重になっていて、伴侶に片方を渡した時点で結婚は成立し、夜桜家の一員になる」

私も、6年前凶一郎にプロポーズされたときに、その片方の指輪を左の薬指に通してもらった。あの時のことは、今となっても鮮明に覚えている。

A「…そんなにとっぴな話じゃないけどね。二人ともが幼なじみで、絆が深いことも知ってる。それに、正式な伴侶がいるとなれば凶一郎も妹離れするキッカケになるんじゃないかと…勝手な期待もあるんだけどね。朝野君を守るため、六美を守るため、悪くないと思わない？」

朝野君の顔が青ざめる。知ってるよ、家族を亡くして以来、人と関わることが怖くなって人見知りをするようになったの。そして、大切なものを失くすのが怖いこと。ごめんね、こんな残酷なことを言って。

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