俺の妻がイケメン過ぎるby凶一郎 (ページ40)

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番外編:凶一郎が泣いた日① ページ40

着替えるときに、ふとお腹の傷に目が入った。銃弾のあと。夜桜家に嫁いできて半年くらいのときにできた傷だっけと思う。懐かしいなぁと当時のことを思い出した。

__6年前

A「ヤバイな…撃たれちゃった…」

任務が終わり、帰ろうとしていると撃たれた。敵のうちの一人がいて、気づかなかった。真正面から撃たれた。すぐ目の前にいたので、すぐに殺した。

A「とりあえず、家に電話かな…」

腹部からは出血している。ドバドバと血が流れ出している。下手に動くと更に悪化しそうなので座り込む。
ポケットから電話を取り出し、家に電話を掛けた。「もしもし？」と声がした。あ、お義母さんの声だ。

A「お義母さん…」

零『どうしたの？何かあった？』

A「あの…怪我をしてしまって動けないんです…」

意識が朦朧とする。喋ることさえ億劫だ。

A「申し訳ないんですが、誰か迎えに…、っ来て欲しいんです」

駄目だこれ。家族の誰かが来るまでに、保てない。

零『A…！？』

A「すいません、なるべく早く、お願い、しま、す…」

ドサッと体が横に倒れた。視界がボヤけていてよくわからないし、瞼も重い…。

気がつくと、ベッドの上だった。服はパジャマに着替えさせられていた。左腕には点滴が繋がれていて、口には酸素マスクも。そして、重い頭を動かすと心電図モニターと凶一郎の顔が見えた。

凶「目が覚めたか…！」

A「凶一郎…？」

凶「迎えに行ったら、倒れてて…！それで…！」

この時初めて、凶一郎が取り乱しているところを見た。

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