幸せが24個 ページ25
凶「さあ、任務兼訓練の開始だ」
凶一郎がそう言い放つと、太陽の体は勝手に動き出した。
隠密に動く体。普段自分ではしない動きに太陽は困憊していた。
凶「一人一秒で仕留めれば及第点だ」
太陽はすでに息をきらしている。
太「ちょ、ちょっとだけ休ませて下さい。体が」
A「甘いこと言わない。スパイに『休み』は無し」
Aが太陽の手首に注射をする。
太「うがああああああああああ!?」
A「七悪特製元気薬!強制的に元気になるよ。使いすぎると心臓が破裂しちゃうみたいだから、控えめにいくよ」
Aのその言葉に太陽は溢れ出る殺意と恐怖を肌で感じた。
A「さあ!学び進むの!六美のために!」
Aは容赦なく元気薬を太陽に打ち、太陽はこれまでにない悲鳴をあげた。
それから、本番がきた。
凶「工場内の設備は端末で一括管理している。だから端末の破損や不正アクセスを検知すると、即時に工場全体の機能が停止し、脱出も困難になる。
端末を狙う者を逃がさないための特殊なセキュリティだ。
細心の注意を払って奪取しろ」
太「こんなにたくさんのものが…」
A「『赤ん坊から核ミサイルまで』
まさにここは闇社会の血と心臓。
何があっても心を乱しちゃ駄目だよ。凶一郎の糸がなくても体の記憶を辿れば必ずやり遂げられるから」
凶「さあ、試験開始だ」
こうして、端末奪取という試験が始まった。
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クラゲ - おぉ!すごいです!私、君の敬語が抜けるまでっていう小説書いてるんですけど(最近最新停止中)よかったら見てください! (2023年3月24日 20時) (レス) @page4 id: 772f111aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuma | 作成日時:2023年3月16日 10時