俺の妻がイケメン過ぎるby凶一郎 (ページ18)

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幸せが17個ページ18

とある昼下がり、太陽が夜桜邸に訪ねてきた。

A「急にどうしたの？六美は皆と買い物行ってるし、凶一郎は出張でいないよ？」

太「いえ、いいんです。実は折り入ってお願いがあって来ました」

A「お願い？」

なるほど、要するに稽古をつけて欲しいのだろうか？

太「俺を、強くして下さい…！」

A「やっぱりね。焦らなくていいよ。太陽は常人だし、それに合わせたペースで育てる予定だから」

太「それじゃ遅いんです」

A「ふーん…。それって、六美を危険から遠ざけるので精一杯だったから？」

太「！はい、下手したら俺も死んでたかもしれない。六美が俺を選んでくれたのに…！六美のためにも強くなりたいんです！だから…」

A「無茶言わないで」

太「！？」

私は太陽の首もとへナイフを近づけた。でも、これは脅しだ。すぐ片付けた。

A「私はね、銃とかを上手く扱えなかったけど、体術や暗器、刀を上手く扱える才能があったの。３歳から訓練して、８歳で初任務だった。

恐らく、夜桜は超人だから私みたいな普通のスパイより少し早い。多分夜桜では３年くらいかかると思う。太陽みたいな普通の人間なら尚更時間がかかるよ。

気持ちでどうにかなるほど、甘くはないよ」

太「……！」

少しきつめに言いすぎたと思いつつも、一つだけ太陽が短期間でスパイの基礎を成り立たせる方法はある。

A「でも、六美を想ってくれる太陽の気持ち、無下にはしたくないから…」

太「！？」

私は、戸棚から１つの鍵を取り出した。

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