第七話「なかよちこよち」 ページ8
「え、と。」
幼女が目の前で堂々と偉そうに仁王立ちしている。迷子だろうか？でも普通こんな小さな幼女が大学に？？誰かの連れ子だろうか。
私は基本他人とのコミュニケーションをとろうとは思わないが、流石に此処で小さな女児を見捨てて消える程私は冷たくないのである。
「………君？一人？」
「今は一人じゃ。安心せい。迷子じゃないわい。先刻の巫山戯た男の連れじゃ。」
「え、連れ子？？」
あの男。子持ちだったのか…！？それにしては若いが…子持ちなのに私に遊びで口説いて？？そう考えた瞬間、彼に対しての気持ちが最悪から最低最悪へとランクダウンした。
「(こやつ、儂の事条野の子供だと思っておる。まぁ、面白いから黙っておこう。遊んだ条野が悪いし。)」
クソう。あの野郎。我が娘を置いておいて勝手に消えやがって。許さないわ。
私は彼女の小さな手を握り、驚く彼女の顔を鎮めるために頭を撫でる。
「一緒にお父さん探そうか。」
「う、うむ。(面白れ〜ッ)」
彼女を連れて外に出ると、大きなテントが大学の周りに設置され、中には軍警、偉そうな人間。大学の理事長。そして、
「おや、貴女は。」
「出たわね。穀潰し！最低最悪の下劣女遊び野郎！」
「……貴方本当に私の事調べたのですか？」
「調べたとは一言も言ってないわ。でも貴方がどんな人間なのか、彼女を見て分かったわ！！」
「げえ。」
愛する我が子を見て顔色を悪くして、私から乱暴に彼女を引っ張った。
「ちょっ��子さん！！貴女中本さんに何を言ったのです？」
「何も言っておらぬ。彼女が勝手に推理してこの面白い結論に至ったのじゃ。お主、そういう男だと思われている様じゃのう。カカカッこれは皆にも教えなければなるまい。」
…？？話が見えてこない。私は何か間違えただろうか。あっけらかんとその場に立ち尽くしていると私の存在を知った理事長が苦虫を噛み潰したような顔をして私の肩を叩いた。
「やぁ。中本君。」
「嗚呼、理事長。…あの、この何故大学の周りにこんなにも大掛かりな…。」
「中本君。君にだけ話そう。」
「？」
話し合う二人を背に、私は理事長からとんでもない現状の聞かされたのだ。
「へ？？テロ…リスト…？？」
「理解に苦しむのも無理は無い。今世界を騒がせているテロリスト。『カルメンの穴あきくつした。』世界の至る所を大きな穴を掘る採掘家さ。」
ネーミングセンスを疑うわ。
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肉塊(プロフ) - 冬斗さん» わーいありがとうございます〜もっと頭悪い小説にするので何卒〜 (2022年7月28日 10時) (
レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - そう言っていただいて嬉しいです…！作品いつも楽しく読ませて貰ってます！ (2022年7月28日 10時) (レス) id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
肉塊(プロフ) - 冬斗さん» いや草。誤字の指摘、ありがとうございます。あと自信を持って下さい。何回も謝る様な事貴方様言ってませんよ( 'ч' ) (2022年7月28日 10時) (レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - なってしまいます。うぅ…文章が長くなってしまいすいません…失礼しました… (2022年7月28日 9時) (レス) id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - すいません…自分なんかが初コメでおこがましいと思いますが、第四十七話の「再会」の最後の方で『あの時は彼が』の後が『鮭の飲み過ぎ』になっていました。恐らく『酒の飲み過ぎ』だと思います。このままでは夢主の中で、条野さんがしゃけを飲んで酔う人に (2022年7月28日 9時) (レス) @page49 id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肉塊 | 作成日時：2021年9月24日 3時
