第十七話「グッバイ我が人生」 ページ18
「条野さん！！何故こんな所に！？」
「偶然この建物の近くに居たら知人が見事に泣き叫ぶ姿がテレビの生中継で放送されていたんです。」
「え、絶対泣き叫ぶ私を見に来ましたよね？助けてはくれないんです？」
「面倒臭いですね。嫌ですよ。仕事でも無いのに。」
「え、マジで何しに来たんです？」
何時もの調子で微笑みながら淡々と喋る条野さん。本当に軍警なのだろうか。性根が腐っている。
条野さんの突然の登場に犯罪集団は彼にも銃を向ける。血相を変え驚いた様子でリーダーらしき人間は条野さんに「どうやって此処まで登ってきた！？下の階には武装した俺の部下が…。」と言う。
その問いに彼はそういえばそんな奴ら居たなという表情でこう言うのである。
「あの人達は私が倒しました。ので、ここに居ます。」
当然の様に言う彼に再び少しの尊敬というか、凄いという感情が湧いてくる。性根は腐っていても軍警なのだろう。そんな事朝飯前なのか。
「フフ、いい心音です。さぁ、早く私を撃たないと貴方達も彼等みたいになりますよ？」
彼の挑発に乗った集団は一斉に彼に銃弾を撃ち込む。が、条野さんの異能？という魔法で全ての弾は中てられないのである。
「くっそおお！！」
私の前にいる集団の一人が銃が効かない彼に怯え、その気持ちと比例して大量の弾丸をまた彼に撃つ。そして、
「え。」
撃っている銃の振動で集団の一人は体の震え、その身体に当たった私は体制を崩し。
「おや、いけない。」
「あァ！？三十億が！！」
「あ、アアッア…！」
私はビルから落ちてしまった。
「きゃあｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱｱｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｯｯ」
勢いよく落ちていく私の身体。下を向くと、トランポリンの場所は私が落ちるであろう場所と大分離れていた。警察が如何に無能なのかがよく分かった。死んだわ…。
私はゆっくりと目を閉じ、今迄の思い出。走馬灯というか、それを振り返る。小説もっと読みたかったなぁ。とかオーナーの珈琲美味しかったなぁ、とか。今迄の些細な記憶が蘇る。
『お父様！お母様！』
『悪いA。仕事が終わっていないんだ。』
幼少の頃を思い出す。仕事が終わらず何時も遊んでくれなかった冷たい両親。
「死ぬには未だ早いですよ？Aさん。」
「へ。」
目を開けると、何時もの様に微笑んだ彼が隣に居た。笑いながら私と落ちているのである。
「ロマンチックにいきましょう。」
第十八話「ロマンティックな落下劇」→←第十六話「一難去ってまた一難」
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肉塊(プロフ) - 冬斗さん» わーいありがとうございます〜もっと頭悪い小説にするので何卒〜 (2022年7月28日 10時) (
レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - そう言っていただいて嬉しいです…！作品いつも楽しく読ませて貰ってます！ (2022年7月28日 10時) (レス) id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
肉塊(プロフ) - 冬斗さん» いや草。誤字の指摘、ありがとうございます。あと自信を持って下さい。何回も謝る様な事貴方様言ってませんよ( 'ч' ) (2022年7月28日 10時) (レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - なってしまいます。うぅ…文章が長くなってしまいすいません…失礼しました… (2022年7月28日 9時) (レス) id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - すいません…自分なんかが初コメでおこがましいと思いますが、第四十七話の「再会」の最後の方で『あの時は彼が』の後が『鮭の飲み過ぎ』になっていました。恐らく『酒の飲み過ぎ』だと思います。このままでは夢主の中で、条野さんがしゃけを飲んで酔う人に (2022年7月28日 9時) (レス) @page49 id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肉塊 | 作成日時：2021年9月24日 3時
