二日目 ページ46
日が昇る。
朝焼けが辺りを照らしていた。
『ふあぁ〜〜〜〜〜あ』
「でかいあくびだな」
大きく伸びをしたところで声がかかった。
『おう。おはよう、キラウㇱ』
私が顔を向けると、キラウㇱは今にも「うげっ」とでも言いそうな顔を浮かべた。
人の顔を見て失礼な。
「お前……寝てないな？」
『あ？当たり前だろう。見張り役が寝てどうする』
なるほど。どうやら夜通し意識を研いでいたせいで、私は相当酷い顔をしているようだ。
最近は子供のアシㇼパがいるおかげで夜にしっかり眠れていたから、睡眠を取れないのが思っていたよりもキツかった。
「あの軍人さんと交代でやればいいだろ」
『あの軍人さん』とは、恐らく尾形のことだろう。
『あー。いや、いいんだよ。気にすんな。私には私にしか出来んことがあるんでな』
私が目を離した隙にあいつが何をしでかすのか、分かったものでは無い。
「そうか？でも、少しは寝た方がいいぞ。真犯人を探しに行った二人が戻ってくるのは、いつになるのか分からないんだからな」
『いいや？』
私は皮肉な笑顔を浮かべ、右手で頬杖をつく。
『あいつらは必ず三日以内に姉畑支遁を捕まえてくるさ。必ずな』
そんな私の様子に、キラウㇱは驚いたように瞼をやや持ち上げた後「余程信頼しているんだな」と私に言った。
『当たり前だ。杉元は…まぁ、置いておくとしても……』
私は少女の姿を思い浮かべる。
いつの間にか、クスリと純粋な笑みがこぼれていた。
『アシㇼパには沢山恩があるからな』
そこで私はふと気がついた。
私がノチウ以外の者のことを考えてこうした笑いを晒すのは一体いつぶりのことだろうか。
いや、もしかすると……初めて、かもしれないな。
私は、やはりどこか変わりつつあるのだろう。
それが良いことなのか、悪いことなのか。
私には検討がつかなかった。
「ほら、食べろ。ユクの肉で作ったオハウだ」
キラウㇱが湯気をあげる器を差し出してきた。
『いいのかよ、私が頂いてしまっても』
「もちろんだ。あっちの軍人さんにもさっき渡してきた」
あっちの軍人さんって……。
私は昨日と同じようにプに登る尾形を見る。
確かにその手には私と同じ器が握られていた。
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プスメラウィッチ(プロフ) - 私は、尾形百之助を一票します。 (4月1日 23時) (
レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - 見守るセミさん» コメントありがとうございます！！そうなんですよ！！！！もう、みんな良いんですよ！！！！だからめちゃ迷うんですよね！！！！(ˉ ˘ ˉ; ) (3月27日 23時) (レス) id: 14120fce3f (このIDを非表示/違反報告)
見守るセミ - んぬムゥ尊い。マジで尊い。あどうもセミです。おがっちゃんもいいしすぎもっちゃんでもいいどちらを取っても幸せです。ワシはおがっちゃんも好きなんですが、すぎもっちゃんが最推しです。あぁ〜でも、月島さんも捨てがたい、、、 (3月27日 16時) (レス) @page31 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - エクスタシーさん» うわぁーーーー！！！！！！ほんとだぁーーー！！！！！うわ、マジでごめんなさい。今まで全く気が付かなかった…。ご指摘下さり誠にありがとうございます！！！大感謝です！！ｕ ′̥̥̥ ⌑ ‵̥̥̥ ｕ (3月26日 20時) (レス) id: 14120fce3f (このIDを非表示/違反報告)
エクスタシー - 杉本× 杉元○ (3月25日 22時) (レス) @page31 id: 9a0b80f385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年3月7日 2時
