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驚きまた振り向く。
「……なんだよ」
そこには私の外套をつまんでいる尾形がいた。
尾形は何も答えない。
元々口数は少ない方の人間だ。
けれど、今はどことなく何かを訴えるような視線をしている気がする。
何かを伝えたい。
しかしそれを口に出すか出さぬか、心の内で葛藤しているような。
そんな顔をしていた。
「——尾形」
私は名を呼び、外套をつまんでいた手を握り返した。
「一緒に行こう。置いて行ったりはしないから」
精一杯の優しさを込めた声色と微笑みで、尾形に語りかける。
尾形はやはり何も言ってはくれない。
それでもその顔が先程までとは違い、どこか驚いたような、嬉しそうな表情になったのを見て、私は安堵した。
尾形の手を離さぬままに、アシㇼパたちの元へと進む。
尾形。
お前はひとりじゃない。孤独じゃない。
愛されていない奴なんて、この世には一人だって存在はしない。
それに例外などない。
この私のことですら、愛してくれた人はいた。
私はノチウと、アシㇼパの母の顔を思い浮かべる。
世界中の人々がこいつから離れたとしても、私はそばにいてやりたいと思う。
孤独の辛さも哀しみも、冷たさも。
私は誰より知っているつもりだから。
だから、こいつには。
私が大切だと思える人には、あんな思い、させたくないんだ。
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123 - コメント失礼します！気になる方がいるかもしれないので、一応言っておきます。杉"本"ではなく杉"元"だと思います！ (3月8日 2時) (
レス) @page25 id: b93e4a83e3 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - プスメラウィッチさん» ありがとうございます！続き更新しました！！毎日2.3話ずつを目安に書き進めていこうと思っています！もしかしたら一日空いてしまったりするかもしれませんが、できる限り毎日更新していこうと思いますので、覗きに来てくれると嬉しいです(*^^*) (2月16日 0時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2月15日 21時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年2月15日 0時
