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「尾形はなぜ土方さんと一緒にいる？」
ずっと気になっていた。
だいたい、なぜこいつは鶴見中尉から離れたのだろうか。
何か不満があったのか。まあ、鶴見中尉に反感を持っていた奴らは少なからずいたが、こいつがそんなたまだろうか？
「さあな」
……とぼけやがって。
「やはり、私はお前の考えていることがよく分からんよ」
私たちはお互い何かを話すわけでもなく、非常事態が起きないことを祈りながら待つ。
私も双眼鏡持っておけばよかったかな。
部屋の様子も分からずに退屈しながら頬杖をついていた。
「お前、軍に未練があるのか？」
急に何を言い出すのか。
私はその言葉に不快感を覚える。
「どういう意味だ」
つい強い口調になってしまった。
「そんなに怒るなよ」
「別に怒っちゃいねえ」
なにか言いたそうにこちらを見た尾形だったが、自分の聞きたいことを優先させるようだ。
「第七師団でお前は長く暮らしていた。そこにいた所謂戦友と言うやつと敵対するこの状況は、お前にとってどんなものかと思ってな」
以前に考えたことを思い出した。
夕張で牛山に軍刀を折られたときのこと。
『私は戦友なんてものに興味は無いし、相手が誰であっても何を思うこと無く葬れる。だからこの状況に関しては特に何も思わない』
尾形の問いに対する答えが頭の中で浮かんだ。
「私は……」
いいのだろうか？言ってしまって本当に。
私がこの言葉を口にした時、こいつはきっと安心したような表情を浮かべるだろう。
けれど、本当にそれは良いことなのか？
こいつが求める答えを与えてしまった時、こいつは一体どんな行動に出るのだろう。
私には尾形の考えていることがいまいちよく分からない。
自分に似ていると思うからこそ、この存在が——恐ろしい。
「どうかしたか」
黙り込んだ私に声をかけてくる。
「いや、なんでもない」
尾形は私に不信感を持ったようだったが、何も言わずに流してくれた。
いつか、先程の問いに答えなければならない日が来るのだろうか。
私はその日が来ないことを、密かに心の中で祈っていた。
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123 - コメント失礼します！気になる方がいるかもしれないので、一応言っておきます。杉"本"ではなく杉"元"だと思います！ (3月8日 2時) (
レス) @page25 id: b93e4a83e3 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - プスメラウィッチさん» ありがとうございます！続き更新しました！！毎日2.3話ずつを目安に書き進めていこうと思っています！もしかしたら一日空いてしまったりするかもしれませんが、できる限り毎日更新していこうと思いますので、覗きに来てくれると嬉しいです(*^^*) (2月16日 0時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2月15日 21時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年2月15日 0時
