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そこに広がる夜空には星が見えるが、少し雲がかかっていた。
視線を上から前に戻すと、すぐそこに杉本の姿が見える。
杉本も先程の私と同じように空を見上げていた。
私はゆっくりと近づいていく。
「す「黒木は」」
私が名を呼ぼうとすると、被せるように杉本が私を呼んだ。
「黒木は白石のこと、どう思う」
まさかそんなことを聞いてくるとは思っていなかったので、少し驚くが、すぐに自分の考えを伝える。
「……私は、正直白石を疑いきれない」
上を見上げていた杉本が、やっとこちらに視線を向けてくれる。
「確かに白石が内通していたのは事実だろう。だが、白石がお前やアシㇼパを裏切るとは思えないんだ。白石が土方さんと接触していたとしても、こちらを裏切ったとは限らないんじゃないか？」
「土方には嘘の情報を流してたってことか」
「ああ。今の時点では絶対にそうだとは言いきれないが、私はあいつを信じたい」
私が真っ直ぐに思いを伝えると、杉本は一度こちらを見て固まったあと、口を開く。
「黒木、白石のこと案外好きだよな」
は、
「はぁ〜？ふざけるな。嫌いじゃないだけで好きとは思っていない」
杉本を指さしながら不愉快に顔を歪ませた。
「えぇ〜？ほんとにぃ〜？照れちゃって、もぅ〜」
「照れてない！！」
バカにしたように言ってくる杉本に腹が立つ。
「……でも」
私は気持ちを落ち着かせるように、自分の素直な気持ちを呟き始めた。
「杉本とアシㇼパと白石。お前ら三人にはずっと一緒にいて欲しいと思うんだ。だから、白石に裏切られてちゃ困る」
三人が並んで歩く姿を思い出した。
暖かく優しいその場所。
そこにいた白石が裏切るだなんて、やはり思うことは出来ない。
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123 - コメント失礼します！気になる方がいるかもしれないので、一応言っておきます。杉"本"ではなく杉"元"だと思います！ (3月8日 2時) (
レス) @page25 id: b93e4a83e3 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - プスメラウィッチさん» ありがとうございます！続き更新しました！！毎日2.3話ずつを目安に書き進めていこうと思っています！もしかしたら一日空いてしまったりするかもしれませんが、できる限り毎日更新していこうと思いますので、覗きに来てくれると嬉しいです(*^^*) (2月16日 0時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2月15日 21時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年2月15日 0時
