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「タント アンキ カトゥ アノイラ クニプ ネ ナ(今日私たちがしたことは忘れるべきことだ)」
「ヤン カ アンヌレ ヤク アイシトマプ ネ ナ(誰かに聞かせたら恐ろしいことになる)」
モノアの言葉に私は心の中で賛同した。
アイヌは真っ直ぐに生きるべきだ。
森に生き、森で死ぬ。
神を讃え、恩恵を授かり。
決して自我に溺れることなく、他人を想い。
そんなアイヌの文化に、私は惹かれたのだから。
「黒木！」
「ん、杉本。なんだ？」
私を呼んだのは杉本だった。
「これ」
そう言って私に差し出したのは、杉本の銃剣だった。
「さっきは俺が渡されたまま使っちゃったけど、黒木に貸してたんだから良かったのに」
そういえば、杉本に銃を渡す前に私がつけてやったんだったか。
「お前は銃剣を使った戦法をするだろう。私はそれがなくともじゅうぶん戦えた。だからそれはお前に返すよ。ありがとうな、杉本」
「そう……？」
私は微笑みながら言った。
拳銃もこの間の尾形の言葉のおかげで多少扱いが上手くなった。
刀を貰うまでの間くらいならばなんとかなるだろ。
杉本は少し悩むが「まあ、無理にとは言わないさ」と言って、素直に銃剣を自身の帯革へ戻した。
すると、アイヌの人たちと話していたアシㇼパがこちらに駆け寄ってくる。
「コタンの女達がお礼をしたいと言っている。この時期にとれるトゥレプ(オオウバユリ)の料理で私たちをもてなしたいそうだ」
その言葉に、私と杉本は顔を見合わせ喜ぶ。
後ろでは頬を少し赤らめている牛山と、無表情の尾形も話を聞いていた。
牛山がなぜ赤いのか……それは何となく察した。
変態野郎が。
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123 - コメント失礼します！気になる方がいるかもしれないので、一応言っておきます。杉"本"ではなく杉"元"だと思います！ (3月8日 2時) (
レス) @page25 id: b93e4a83e3 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - プスメラウィッチさん» ありがとうございます！続き更新しました！！毎日2.3話ずつを目安に書き進めていこうと思っています！もしかしたら一日空いてしまったりするかもしれませんが、できる限り毎日更新していこうと思いますので、覗きに来てくれると嬉しいです(*^^*) (2月16日 0時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2月15日 21時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年2月15日 0時
