芸術家 ページ19
すると、近くで叫び声が聞こえたので、そこへ行ってみる。
「クポホ エシライケ クス エモンタサアシ ナ！(息子を殺した復讐だ！)」
「ぎゃああ〜〜〜！！許してくれえッ」
そこではアイヌの女が四人がかりで一人の男を懲らしめていた。
「……アイヌの女は強かだなぁ」
苦笑いでそんなことを呟いた。
そしてあることに気づく。
あの男の傷、女達に付けられたものか？いや……あの顔の傷の付き方は……まさか！
「ひいいいッ」
「ッ！」
また悲鳴が聞こえる。
少し離れた場所で、男がヒグマに襲われていたのだ。
やはり、あのオリにいたクマが逃げ出したんだ！
「痛い痛いッ助けて！！」
この声って、エタンノ…ん？……レ？タンノ……なんだったけ？
まあ、いいか。あいつもどうせくだらんヤクザの一人だ……し…
その時目に入ったものに、私は目を見開く。
その体に刻まれていたのはヤクザのくりからもんもんではない、暗号の刺青が掘られていたのだ。
「嘘だろッ……あ？あれって……」
私が暗号を助けようとそこへ向かおうとすると、ヒグマに歩み寄っていく一人の男が目に入った。
「牛山！」
近寄ってきた人の気配に、ヒグマは立ち上がる。
その体長は牛山より頭一つ分大きかった。
ヤバくないか？あれ。
そう思った瞬間、牛山はヒグマに掴みかかり——
「な、投げた……！」
投げられたクマはそのまま坂をころがって行き、見えなくなる。
「勝っちまったよ。あの男。ヒグマ相手に素手で」
騒々しい騒ぎが起こったコタンも先程までの静けさが帰ってきた。
何人もの死体を転がしながら。
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123 - コメント失礼します！気になる方がいるかもしれないので、一応言っておきます。杉"本"ではなく杉"元"だと思います！ (3月8日 2時) (
レス) @page25 id: b93e4a83e3 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - プスメラウィッチさん» ありがとうございます！続き更新しました！！毎日2.3話ずつを目安に書き進めていこうと思っています！もしかしたら一日空いてしまったりするかもしれませんが、できる限り毎日更新していこうと思いますので、覗きに来てくれると嬉しいです(*^^*) (2月16日 0時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2月15日 21時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年2月15日 0時
