沈黙のコタン ページ18
「アシㇼパさんをどこへやった！！」
「俺の一声で外にいる仲間があのガキの喉を掻き切るぜ！お前ら武器を捨てろッ！」
偽アイヌの弟が叫んだ瞬間、杉本が耳長お化けをその口に突っ込み、ゴキッと首を折った。
「ひと声出せるもんなら出してみろッ！」
エクロクが杉本の銃に手を伸ばす。
だが、後ろから尾形に左胸を撃たれてしまった。
「エクロク助さん、アイヌ語で命乞いはどういうんだ？」
そう言いながらボルトを引く尾形。
私は杉本の銃を手に取り、借りていた銃剣を取りつけた。
「銃から目を離すな一等卒ッ」
「おら、杉本ッ！」
尾形の声に続き私も杉本に声をかけながら銃を投げ渡す。
バッとまどから男ふたりが顔を出し、牛山目掛け矢を打ち込んでくる。
だが、牛山は近くにいたエクロクを盾にしてそれを防いだ。
私は窓に駆けていき、一人の男を蹴り飛ばして外に出た。
すると、もう一人がこちらに矢を向けてきたので、私はそいつも殴り飛ばそうとする。
「うおッ」
だが、肩にかけていた歩兵銃が腕まで落ちてきて、動きが妨害されてしまった。
間一髪で打たれた矢を避けた後で、銃を手に持つ。
「やっぱ邪魔くせェッ！」
ドコッ
そしてその銃で男の首あたりを思い切り殴った。
銃を捨て、もう一発回し蹴りをこめかみに食らわせた。
男二名失神状態。
私は拳銃を取り出し、二人の心臓に一発づつ打ち込んだ。
後ろから気配を感じた私は振り返り、拳銃を向ける。
以前の私なら敵の元まで走り行き、殴り殺していただろう。
だが、今は違った。
気持ち左……。
ドンッ
ドンッ
二発の銃声と共に二人の男が倒れ込んだ。
二発とも当たった……ッ。
「——ッ」
横から包丁を振り下ろされ、避けたものの、驚いてしまう。
喜ぶ暇くらい欲しいもんだな。
私は次々に殺しかかってくる男たちを返り討ちにしていき、いつの間にか私の目の前には七人の男の死体がころがっていた。
ようやく、一段落か。
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123 - コメント失礼します！気になる方がいるかもしれないので、一応言っておきます。杉"本"ではなく杉"元"だと思います！ (3月8日 2時) (
レス) @page25 id: b93e4a83e3 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - プスメラウィッチさん» ありがとうございます！続き更新しました！！毎日2.3話ずつを目安に書き進めていこうと思っています！もしかしたら一日空いてしまったりするかもしれませんが、できる限り毎日更新していこうと思いますので、覗きに来てくれると嬉しいです(*^^*) (2月16日 0時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。 (2月15日 21時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年2月15日 0時
