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あれから二日。
私たちは夕張へ向かう途中、木々に囲まれた森の中で休息を取っている。
気持ちの整理はつけた。
アシㇼパとの約束通り、きちんと話さなくては。
私は首元で虚空を握り、大きく息を吐いた。
キロランケは街へ行っている。
あの男抜きで話をできるのは今しかない。
「アシㇼパ、杉本、白石」
私は三人を真剣な面持ちで見つめる。
「話があるんだ」
杉本と白石はいきなりなんだと小首を傾げたが、前に話をしたアシㇼパは私と同じように、真剣な顔立ちで言う。
「教えてくれるのか？この間の話を」
「あぁ。しっかりと整理をつけた。全部話すよ」
「え？え？」
「おい、一体何の話だ？」
置いてきぼりになっている白石と杉本が言った。
白石は何の話か分からずただただ疑問という感じだったが、杉本は自分の知らないところで私とアシㇼパが内緒話をしていたことに、少し苛立っているようだった。
私は皮肉に笑い、三人を見る。
「私の昔話だよ」
三人は何も言わない。
前に少し私の過去は話した。
その話を掘り返したのだから疑問に思うのは当然。
しかし、三人の表情からは疑問ではなく、どこか悲しげというか、同情や哀れみが感じられた。
まあ、私の過去をどう思おうがこいつらの勝手だ。
とにかく今は伝えるべきことを伝えなければ。
「前に話したことがあったよな。私にアイヌ語を教えたのは母だと」
三人で顔を見合わせたあと、杉本が「ああ」と返事をした。
「それは間違いだった。私にアイヌ語を教えたのは——母じゃなかったんだ」
全員が目を丸くする。
本人が母だと言ったのに、それは母ではなかった。
意味のわからん話だろう。
私は、今まで忘れていた、いや、忘れさせていた記憶を順序だてて三人に話す。
「私はこの世に生まれ落ちてから、ずっと誰かの道具だった」
三人の視線が、私に集まる。
「私の親の愛は歪でな、愛しているというより、母は博文、父に依存していて、父は母を精神的重圧から逃れる怒りのはけ口としか見ていなかった」——
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
