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私はヤマシギの一匹に狙いを定める。
手負いにはしたくない。
狙うなら頭か、心臓。
「胴体を狙え」
「ッ……」
まるで心を読んだかのように言ってきた尾形に横目で視線を向ける。
なんだかんだ言いつつ、私が外してもいいように尾形も銃をしっかりと構えていた。
「お前は狙いが右に逸れやすい。気持ち左側をめがけて撃ってみろ」
そう言った尾形の横顔はもう子供のようには見えず、軍人の顔になっていた。
獲物に視線を戻し、改めて狙いを定める。
気持ち、左……
私はゆっくりと人差し指に力を込める。
ドンッ
瞬間、銃声が響き渡り、続けて横から
ドンッドンッ
と、二発の銃声が聞こえる。
目の前に転がるヤマシギは —— 三羽。
尾形が撃ったのは二発で、仕留めたのは二羽だ。
つまり
「あ、当たった……」
横から小さく笑い声が聞こえた。
「お前にしては上出来だ」
そう言いながら撃ち落としたヤマシギのもとへ歩いていく尾形。
私は銃を左手で持ち、自身の右手を見つめる。
「狙撃って……」
「あ？」
私の小さな声に反応した尾形が、無愛想に聞き返す。
「狙撃って、こんなに気持ちのいいものだったんだな」
狙撃の快感は、今まで動物を殺すたび感じてきた嫌な感情すらも凌駕していた。
この感覚……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ヴオオオオオォ」
腹の底まで響く呻き声。
ああ——
私は軍刀の絵を握り引き抜いた。
——ここは戦場だ。
「グオァァ」
赤毛を切りつけた私の顔には——不気味な笑みが広がっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あの時と似ている。
日高で赤毛と戦った時の記憶が頭を横切る。
尾形は私の言葉に軽く目を開いたあと、笑みも浮かべぬままに自身の頭を撫でつけた。
そして一言だけ。
「そうかよ」
と、そう告げた。
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
