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「——い」
「ん、」
なんだ、誰か呼んでる？
肩を揺らしてくるせいで、寝起きの頭に直接振動が伝わってくる。
「おい、起きろ。黒木」
「お…がた……？」
重い瞼を持ち上げた先に見えたのは、尾形の仏頂面だった。
「なんだよ。何か用か？」
眠い目をこすりながら不機嫌を隠そうともせず言った。
「行くぞ」
一言だけ告げた後、立ち上がりすたすたと歩いていく。
「え、いや、は？行くってどこにだよ」
「いいからついてこい」
一体なんだって言うんだ。
内心悪態をつきながらも、尾形の言う通りその後を追っていく。
すると、ある場所で足を止めた。
ついたのか？
私は尾形の横に並び、前を見る。
そこには昨日見た光景と、全く同じものが映し出されていた。
「ヤマシギ……」
トコトコと集団であるくまだら模様の鳥たち。
それを見て、尾形が何をしにここへ来たのか、やっと理解することができた。
「なるほど。ヤマシギをとりにきたのか」
尾形は何も言わずに銃を構える。
アシㇼパに無理だと言われたのがそんなに嫌だったのか。
ヤマシギを狙うその瞳が、横顔が。
やけに寂しく見えて。
……まるで子供だな。
そう。
それは親に褒めて欲しい。
構って欲しいと泣すがる、子供のようだった。
「何してる」
「え、何が」
尾形に言われたことの意味が分からず、変な答え方をしてしまった。
「なんのために俺がお前を連れてきたと思ってる」
「いや、知らねえよ」
朝早くに起こされて、なんの説明もないままここまで連れてこられたんだからな。
「お前も構えろ」
「私拳銃しか持ってねえし、私の腕はお前もよく知ってんだろうが」
呆れたような口調で言うと、尾形はこちらに向き、銃を下げた。
そして、外套の下から三八式歩兵銃を取り出す。
「え、お前それどうしたんだ？」
尾形がいつも肩から下げているのとは別のものだ。
「剥製屋を襲撃してきた兵士から拝借した」
こいつ、いつの間にそんなこと……。
「はぁ、仕方ないな。一発だけ撃つ。でもおそらく当たらないだろうから、飛び立ったヤマシギ撃ち落とせ」
「はッ、命令かよ」
私は尾形から受け取った歩兵銃を構える。
ああ、懐かしい感覚だ。
「さんざ、バカにしてくれたんだ。これくらい可愛いもんだろ」
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
