恋占い ページ46
「用心して他の人間とはできるだけ接触せずに月形の樺戸監獄まで移動した方がいい。土地の人間の目撃証言などをつたって追跡されるからな」
杉本、アシㇼパ、私、尾形、牛山の計五名で樺戸監獄を目指す。
白石とは離れちまったが……まあ、あいつなら平気だろ。
私はアシㇼパと杉本、白石の三人が並ぶ姿を思い浮かべる。
今更裏切るなんてこと、するようなやつじゃない。
「見ろ杉本、トゥレプタ チリがいる。ヤマシギだ」
アシㇼパの言う通り、そこには細かいまだら模様の羽毛を纏う鳥たちがトコトコと歩いていた。
「山菜を採りに行く女の季節になるとヤマシギはこの土地へやってくる」
「なんか掘ってるね。虫でも探してるのかな？」
ヤマシギを観察しだした杉本がアシㇼパにを質問する。
「エサを掘り出す長いクチバシがアイヌの使うオオウバユリの根を掘る道具に似てるから『ウバユリを掘る鳥』と呼ばれている」
「美味いの？」
「脳ミソが美味い」
「アシㇼパはなんでもそれだな」
目を輝かせて聞いた杉本にアシㇼパがお馴染みの返答をしたので、思わずつっこんでしまった。
そんな私たちの横で尾形がおもむろに銃を構える。
「おい！尾形やめておけ」
それに気づいたアシㇼパが止める。
「なんでだよ。食うんだろ？」
不満げに返した尾形。
「一羽に当てられたとしても他のが逃げてしまう。ヤマシギは蛇行して飛ぶのでその銃の弾じゃ当てるのは難しい」
……こいつなら当てられそうな気もするが。
そんなことを心の中で呟きながら横目で尾形を見る。
「なんだ」
「別に」
絶対言ってやらないが。
視線に気づいた尾形が声をかけてくるが、すぐに目線を逸らす。
「私たちはヤマシギの習性を利用した罠を知っている。枝でヤマシギが通りたくなる通路を作って、くくり罠をたくさん仕掛ける。罠ならみんなの分も取れる」
アシㇼパの説明に「フン…」とやはり不満は残った様子で尾形が鼻を鳴らした。
当てられないと言われたのが相当悔しかったのかな。
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
