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「ま、どうしてそう呼ばれてたのか、私は知らんが。……前まではこの呼び名が嫌いだったよ。けど、今は違う」
今度は満面の笑みを、いや、小馬鹿にするような意地の悪い笑みを浮かべながら、次の言葉を紡ぐ。
「私はこの呼び名が気に入った。だから、これからも私のことは『狂犬様』と呼べばいいぜ。泥棒猫さんよ」
尾形は黙ったままだ。
「黒木は……」
代わりに言葉を発したのは杉本だった。
「黒木はもとから鶴見中尉の手下ではなかった。確かに軍にはいたが、好きでそこに居たんじゃねえ。少なくともお前よりはよっぽど信用出来るぜ」
「食事中にケンカすんなよ」
白石の制止の声に、私たちは口を閉じた。
……正直、何度やられても慣れない。
私が杉本たちの輪に入れてもらった時もアシㇼパがキロランケに私を紹介した時も、気持ちを直球で伝えられるのは、なんともむず痒い。
けれど、やはり嬉しいものだな。
「いずれにせよ、坑内に月島軍曹の死体がないか確認するまでは夕張から動けんが、死体が無ければ絶対に判別方法を見つけなくてはならなくなる」
「私……思い当たる人物がいます」
バンダナを外しながら家永が言った。
「贋物を見抜けそうな人物が？」
永倉新八が聞き、家永がその人物の名を告げる。
「熊岸長庵《くまぎしちょうあん》という男です」
「熊岸長庵……あの贋札犯か！！」
思い出したように白石が言った。
「私は昔から絵が好きでしたが、美術商を通して熊岸と知り合いました。贋札作りで有名ですが、彼は美術家でもあり、あらゆる美術品の贋作を作ってきた贋作師でもあります。あの男なら何か判別方法を見つけられるかもしれません」
家永が熊岸についての情報を語った。
なるほど。
贋物の専門家というわけだ。
「美術品の贋作師〜？まあ、何もないよりはマシか……」
牛山が多少の文句を垂れるが、納得してくれたようだ。
「んで…そいつはどこへ行けば会えるんだ？」
「月形の樺戸監獄に収監されています」
家永の言葉に、土方さんがそっと笑いを浮かべたのを、私は見逃さなかった。
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
