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……これでも囚人というわけだ
私は軍刀を握り直す。
少し躾をするくらいなら構わないだろ。
心の中で言った私は軍刀を抜き、家永の腹を切り裂こうと刃を振るう。
「え、」
だがそこから家永は忽然と姿を消した。
その代わりに私の軍刀の折れた刃が床に転がる。
何がどうなった？
内心動揺したまま少し視線を奥に移すと、家永の肩を抱いて立つ牛山の姿が目に入った。
そして、私はこの一瞬で何が起きたのかを理解した。
私が軍刀を振り抜く寸前で、牛山が家永を後ろに引き、軍刀の刃を叩き割ったのだ。
「す、すまない。壊すつもりじゃ……」
牛山が戸惑ったように謝ってくる。
刃は縦の力には強いが、横の力にはめっぽう弱い。
私は軍刀を横に振ったので、牛山は上から拳をぶつけたのだろう。
私はしゃがみこみ、折れて床に落ちた刃を拾う。
「別に構わん。特段大切なものという訳でもないしな」
牛山も家永も、何も言わない。
自分でもわかっている。
言っていることと、浮かべる表情とが、全く一致していないことは。
私はきっと今、とても寂しげな顔をしていると思う。
私が軍にいた頃、よく刀の手合わせをした少尉がいた。
馬の要らない馬車の存在を教えてくれた、褐色肌の薩摩隼人。
この軍刀はそいつが私にくれたものだったのだ。
——大切に使えや——
あいつ、元気にしてんのかな。
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
