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「刺青を売ったカネで故郷に帰り、嫁さんでももらって静かに暮らせる道もあるが……特にそこのお嬢ちゃん、せっかくおなごに生まれたというのに、幸せになる道を逸れる意味が、どこにあるというのか」
帽子を外している私は、一見しただけで女だと見抜かれてしまう。
どこか呆れたようなその言葉に私は息を詰まらせる。
私の幸せは、そんなところにはない。
俯いているので本当のところは分からないが、杉本、白石、アシㇼパに心配そうな視線を向けられているように感じた。
大丈夫。
落ち着け。
言葉を出せ。
「私は…私にとっては、この道を歩むことこそが、この先の幸せへと繋がるんだ。幸不幸など知ったことか。私は私の行きたい道を行く。私の行方は……私が決める」
初めは弱々しかった声も、言い終わる頃には力強いものへと変わっていた。
心配そうな視線を送っていた三人は少々驚きながらも、誇らしげに微笑んでくれる。
私の意思や考えはしっかりと伝えたつもりだった。
けれど、それは相手には響かなかったようで。
「平穏な日々を送ること。それ以上の幸福はないと言うのに。若いもんにはつまらん道に聞こえるかね？」
「のっぺらぼうに会いに行って確かめたいことがある。それまでは金塊が見つかってもらっちゃ困る」
そうだ。
私たちには私たちなりの目的がある。
それを達成するために、逃げ帰る訳には行かないのだ。
……まあ、私には帰る場所なんてものないんだがな。
グルルッコロコロコロッ
「会いに行くだって？」
コロコロ
やっぱり気のせいじゃないよな……？
コロコロコロコロコロッ
「なあに？コロコロって！」
耐えかねた杉本が音の発信源であるアシㇼパに叫ぶ。
「そういえば腹が減ったよな」
わたしがアシㇼパの頭に手を乗せて言う。
すると、今度は一人の女性が戸から顔を出した。
「私が何か作りましょうか」
「家永生きてた！！」
牛山が生きていたから何となく察してはいたが……。
平然としている家永に、私は苦笑いをする。
「お話の続きは食事の席でされてはいかがでしょうか……」
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
