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「あッヤバイぞ白石！レールが切り替わったッ」
そう言った杉本は月島と銃の引っ張り合いをしている。
私は拳銃を抜き、杉本の銃を握る月島の手のそばを撃ち抜いた。
反射で手を離した月島から無事に銃を取り返すことに成功する。
「オマタが裂けるッ」
「飛び移れ白石ッはやく！！」
トロッコの隅に乗る白石の足を掴む杉本のもう片方の手には先程取り返した歩兵銃が握られている。
「白石ッ」
私は虚空をかいていた白石の手を掴み、引っ張る。
「ほッはあッ」
壁を蹴るようにして少し進んだ後、無事にトロッコの中へ戻ってきた。
だがすぐにまた危機的状況へと陥ってしまう。
大きな爆発音と衝撃と共に私たちはトロッコから弾き出されてしまった。
「……なにか爆発したのか？」
咳き込みながら言った白石の声は弱々しい。
「ダイナマイトか？」
だが、それならここまでの衝撃はないのでは……。
「とにかく逃げるぞ白石、黒木！走れぇ！！」
杉本が言った途端、強風が吹き、坑道の奥へと吸い込まれそうになる。
「なんだこの風は…⁈」
風のせいで身動きがなかなかとれないでいると、白石が意識を失ってしまった。
「白石起きろッ起きろ役立たずッ」
「無理だッ酸欠を起こしてるッ」
自分自身も辛そうにしながら白石の肩を揺する杉本に、私が言った。
杉本は「げえッ」と胃の中のものを吐き出してしまう。
あぁ、気持ちわりぃ。
眠気と吐き気……完全に酸欠の病状だ。
このままだと私達も白石と同じように気を失ってそのまま死ぬ。
私は地面に広がる土を握りしめた。
このまま死ぬのか？復讐も果たせぬまま？
そんなの……。
私は歯を食いしばり、涙をためる。
ノチウ……ッ。
「俺は不死身の杉本だッ」
「……ッ」
杉本の叫び。
私が聞くのは二度目だ。
また私は同じことを考える。
ああ、きっとこの男は戦場でもこうして知らず知らずのうちに誰かに光を与えていたのだろう。
その瞳が羨ましい。
けれど今度の私は日高の時とは違うことも考えた。
羨ましい。
だから私はそれを見習いついて行く。
真似でもいい。
私は私の思うがままにやる。
どんなに惨めでも、どんなに醜くとも、荒野を彷徨う狂犬の如く。
私は狂ったように生きてやるッ！
「私は天下の狂犬様だッ!」
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
