大非常 ページ26
「どこ行ったんだ、アイツ」
私はあの後すぐに剥製屋を出て、尾形を探して町を走り回っていた。
やっぱり尾形より先に杉本たちと合流するべきか……。
そう考えた瞬間、私の横に敷かれていたレールの上を一台のトロッコが過ぎ去って行った。
一瞬だけ見えたそれに乗る人物に、私は目を見開く。
「月し「黒木ッ！」
名を呼ばれると同時に身体が後ろに引っ張られる。
驚いた私は「うおッ」っと声を出してしまった。
次々と流れていく景色に、自分がトロッコに乗せられたのだと気づいた。
背中から感じる暖かい体温に、顔を振り向かせる。
するとそこには見慣れた顔の男が二人いた。
「杉本！白石！」
名を呼ばれた二人はニコッと笑う。
「どういうことだ⁈なんでトロッコ⁈」
この状況を理解しきれていない私が焦ったように言う。
「見たか？さっきの兵士があのトロッコに乗ってる」
さっきの兵士、月島のことだろう。
「ああ、見た。一瞬だったが。あとシロクマも乗ってたぞ」
「俺たちも見た。シロクマ」
顔を見合わせる私たちを後ろに、杉本は前を走るトロッコへと銃弾を飛ばす。
それに驚いた月島とシロクマ(の毛皮を来ている男)がこちらを見る。
攻撃してきた者の正体がわかった月島は拳銃で対抗してきた。
私たちはそれを避けるため、トロッコの中に頭まで入り込む。
「奴らを逃がしたらまずいぞ！刺青人皮の偽物がバラ撒かれたら大変なことになる！」
「あのシロクマが偽物を作ってる職人だろう。とっ捕まえて手持ちの他にも作ってないか聞き出す。あの兵士は排除するしかない。いいな？黒木」
杉本が対面に座る私に聞いてきた。
月島と知り合いの私に気を使っているのだろうが……。
私は笑いを見せる。
作り笑いでもなんでもない、心の底からの黒い笑顔を。
「いいぜ。月島は私が殺す」
「……ッ」
白石の息を飲む音が聞こえた。
杉本は私の態度に驚いたのか、目を少し開きこちらを見つめる。
私は今一体どんな表情をしているのだろう。
けれど、その心は『憎き相手を排除できる』その喜びで満ちていた。
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
