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圧倒的不利な状況だと言うのに、尾形は変わらず笑みを浮かべたままだ。
「そういう嫌われ者の狂犬様こそ、何か俺に言うことはないのか？」
その言葉から、私はこいつが何を言いたいのかを理解した。
鶴見中尉から解放された日私を撃った兵士の言葉を思い出す。
——ざまぁないですね。天下の狂犬様が——
——俺は前から、あんたのことが嫌いだったんですよ。いつも済ました顔して、女の癖に馬鹿強くて……目障りなんだよ——
「てめぇ、あのとき聞いてやがったな」
尾形は答えない。
だがその笑顔はおそらく肯定を表している。
その態度にさらなる怒りが湧いてきてしまう。
「礼が欲しいのならまず私に返すものがあるだろう。……ちゃんと持ってんだろうな。この泥棒猫」
私は軍刀を首元に置いたまま、左手を尾形に差し出す。
あの日尾形が私から盗んだ首飾り。
はやく…はやくあの中の写真が見たい。
尾形は懐へ手を入れる。
そしてゆっくりと抜き取られたその手には私の首飾りが握られていた。
そして次の瞬間、尾形はそれを玄関へつづく廊下に投げ捨てた。
私は慌てて首飾りを拾おうと走り出す。
だが、それしか見えていなかった私は隙だらけで。
「グアッ」
横腹に衝撃を受けると共に、私の体は部屋の中へと弾き飛ばされる。
今まで一度も接近戦で負けたことがなかった尾形に、蹴りを入れられてしまったのだ。
私はすぐに立ち上がり、玄関を見る。
しかし、そこには尾形も、ましてや首飾りも残ってはおらず。
ただただ空きっぱなしの戸から覗く、気味が悪いほどの青空が、今の私を嘲笑っていた。
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
