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月島を追って行くと、一件の家へたどり着いた。
数発の銃声がした後、中から月島が飛び出してくる。
私たちは玄関まで歩み寄り、杉本が銃を向け、警戒を強めながら戸を開いた。
「いま出ていった兵士はほっといていいの？」
「この家が気になる」
二人が先に家の中を覗き、入っていく。
私もその後ろから家の中へ足を踏み入れた。
「見ろよ杉本、黒木ちゃん！誰か死んでる！さっきの銃声はコイツと戦っていたのか？」
白石が指さした部屋の中には小太りな兵士の、額を撃ち抜かれた遺体が転がっていた。
「いや、コイツは確か三島…いや前山だったかな？とにかく、鶴見中尉の下についている兵士だった。そんな奴と月島がやり合う意味はないはずだ」
名前が曖昧な私を引き気味な目で見る杉本。
仕方がなかろう。名を覚えるのは得意じゃない。
「どっちにしろ怪しいぜ。例の本があったのはここかもな」
そう言った白石は部屋を出て、また別の部屋の方へ歩いていった。
私は遺体が横たわる部屋を見渡し、ある箇所で視線を止めた。
「おい、杉本」
「ん？……ッ！」
私の視線の先にあったのものに気づいた杉本が声を上げる。
「白石気をつけろ！この兵士は外から撃たれてるぞッまだ家の中に誰かいるかもしれん」
そう。
そこには銃弾により穴が開けられた窓ガラスがあったのだ。
「……杉本、黒木ちゃん」
震えた声で私たちを呼んだ白石。
「見ろよこれ…！！鶴見中尉はおそらくここで刺青人皮の偽物を作っていたんだ！！さっき出て行った兵士はそれを奪い合っていたに違いない。いますぐに追ったほうがいいぜッ」
冷や汗をかきながら言った白石の左手には、刺青の試し彫りをしたであろう長方形に切り取られた皮が。
左腕には鶴見中尉に模した剥製が抱えられていた。
……しゅみ悪ぃ〜
だが、刺青人皮のまがい物が作られていたことと、この剥製屋が鶴見中尉と関わりを持っていることは確かなようだ。
不意にその後ろから、微かな火薬の匂いが香ってきた。
狙撃手。
そして染み付いた火薬の匂い……。
私はそこから連想した相手の姿に、密かに笑みを浮かべた。
獲物を見つけた獣のような、不気味な笑みを。
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
