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「黒木だ！キロランケニシパとシライシもいる」
少し遠くに見えたアシㇼパの声が聞こえた。
白石は私にやったのと同じく、アシㇼパに見せつけるようにサクラマスを掲げる。
「今年もサクラマスが川に戻ってきた」
白石が「あぁ〜〜〜〜ッ⁈」と言って、杉本を指さした。
「杉本、フキ食べたデショ」
「口の周りが黒いぞ」
「白石と黒木も食べたね？」
微笑み合いながら、会話をする私たち。
「アシㇼパちゃんも……ええ〜〜〜〜〜？それ……うそ〜〜〜〜〜？どうして〜〜〜？」
口の周りどころか、頬や額まで黒に染まっているアシㇼパに、白石はのほほんとした表情で言った。
「アシㇼパちゃん食べ過ぎ〜〜〜」
優しい笑い声が、その場に響いた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「切り身にしたサクラマスと焼いて皮をむいた、フキノトウの茎。フキとギョウジャニンニクを入れて塩で味付けをする」
アシㇼパが私たちに説明をしながら、オハウを作ってくれている。
「春に食べる汁物で一番美味しいイチャニウ《サクラマス》のオハウだ」
鍋の中で奏でられるグツグツという音が私の食欲を刺激した。
「「「いただきます！」」」
私、杉本、白石が声を合わせ、汁をすする。
「ヒンナヒンナ」
「うまいッ辛かったプクサがすげー甘くなってる」
生のプクサは辛いのか。
生で食べたことなんてないから知らなかった。
「……」
辛いものが苦手な私は少しの間、プクサを見つめたあと、決心したように口の中へ放り込んだ。
「ッ！本当だ！甘い！」
驚きと喜びが混じったような笑みを浮かべると、皆が私の方を見て微笑んだ。
「長い冬を乾燥した食材で乗り越えたから、どこのコタンでも新鮮な青物が食べられるのがとても嬉しい季節なんだよな」
口にサクラマスを含んだキロランケが言った。
「フキもほろ苦いけど柔らかくてうまい」
箸でつまんだフキを見つめながら言った杉本に、アシㇼパは暖かな笑みを浮かべる。
「甘くてほろ苦い春の味だ」
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おほしさま - ぴーなっつさん» わぁ〜！ありがとうございます！！！私も自分の書く夢主ちゃん好きなので、そう言って貰えるととっても嬉しいです！！*.(*´͈ ˘ `͈*).* 尾形オチ！なるほどです！参考にさせて頂きますね！ありがとうございます！！ (2月15日 0時) (
レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつ - 夢主さんの性格がめっちゃ好みで最高です！このまま尾形落ちが個人的には最高です、、 (2月14日 22時) (レス) @page50 id: e98b8983e0 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - るるるさん» いえいえ、気遣ってくださりありがとうございます^^ (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - そしてオチへの意見ですが、私はまったく気にしません！むしろ意見をいただけて嬉しく思います^^でも、他の方の作者さんがどう考えるかは分からないので、なるべく控えるようにした方がいいかもしれませんね！注意してくださった方、ありがとうございますm(_ _)m (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - コメント急に増えてて驚きですΣ( ˙꒳˙ )尾形、鯉登、月島オチですね！！わ〜迷っちゃうなぁ(*´ω｀*) (2月14日 19時) (レス) id: 4b9eb9562c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年1月22日 2時
