誰の行方ゴールデンカムイ夢小説弍 (ページ8)

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「端的に言ってしまえば、私が師団に入ることが出来たのは鶴見中尉のコネがあったからだ」

白石が「コネ？」と疑問を口にした。

話を省きすぎたな。

「あぁ。当時第七師団所属だった私の父、黒木博文はある日、ある者に殺された。鶴見中尉は身寄りのない私を引き取ったんだ。私は、師団にいた兵士二人を相手にして、簡単に捻り倒すことが出来る位の力は持っていた。それに加え、鶴見中尉の口利きもあり、私は女でありながら軍人として、第七師団に向かい入れられた」

「アンタがどうして軍人になれたのかはわかった。だが、俺を助けたのはなぜだ？今もアンタは俺たちに危害を加えようとしない。殺そうと思えば殺せるはずなのに」

こちらを鋭い視線で射抜く杉本。

口元には笑みを浮かべているが、この姿を一般人が見れば震え上がるだろうな。

「随分私を過大評価してくれているようだが、私はお前をそう簡単に殺せるほど強い人間じゃないぜ」

両手をあげ、わざとおどけたように言うと、杉本はさらに視線を尖らせる。

「そうだな。私がお前達に刃を向けない理由は、

……お前達の仲間に入れて欲しいからだ」