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「アシㇼパはどうしてこの男達と一緒にいるんだ？」
黙々と食事を進めていたアシㇼパが
「う〜ん……」
と少し考えた後で出した答えは。
「相棒だ」
「こっちのシライシは役立たずだ」
こんなふうに言い合えるこいつらが、少し羨ましい。
「そして、黒木は杉本を二度も助けた。シライシとは違ってとても役に立ってくれる」
「！」
まさかそんなふうに言ってくれるとは思っていなかった。
「そうか……アシㇼパがそう言うなら信用できるんだろう。今よりもっと小さい頃から恐ろしく賢い子供だったからな。最後にあったのは……父親の葬儀か」
キロランケの寂しそうな、しかしどこかなつかしむような微笑を浮かべる姿からは彼とアシㇼパの父との関係性の深さを伺わせた。
「戦争から戻っていたなら会いに来てくれればよかったのに」
「行ったけどお前はいつも村に居ないと聞いたぞ。だから俺はここで待っていた。アシㇼパにつたえることがあるのだ」
真剣な顔を作ったキロランケが話し出す。
「年老いた和人が俺の村に来た。その老人はある女性を探していると言っていた。『小蝶辺明日子』」
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作者名：おほしさま | 作成日時：2023年12月29日 2時
