転入してきたのが最強紋の女の子だったんだけど。2【歌い手】

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保健室からは聞こえなかったお祭りムードに塗れ、私達は普段行かない各所を巡っていた。

……本当、楽しい




『あ！あそこ、劇やってますよ！』


「お、見てみる？」


『はい！えっと……"アレンジ劇"って書いてあります』


「アレンジ？へぇ……」




そらるさんを連れ、最初に初等部へ行った。
多少騒がれはしたものの、十分に楽しませてもらってから、中等部に行って。
色んなところを回った。色んなもの(そらるさんが食べられるもの)を食べ歩いて、色んなものを見た。

どれも私にとっては初めてで、知らないものばかりだったな……



気づけば3時を過ぎていて、今いる此処は……高等部の2組の演劇らしい。




『ふふっこれは……ロミジュリを改造した感じですね』


「わ……すげぇ面白くアレンジされてる」




それが……思った以上に面白い。




「ロミオ！やっと、会えたわね……！」


「…………しらす( 。∀ ﾟ)」


「ロミオ！！？」


「ラーメン( 。∀ ﾟ)」




『ふっ……ぷくく』

「ふふふ、ふ、あははっ」







演劇が終わる頃には、午後の部、終了の時刻…………麻酔の切れる時間が迫ってきていた。



「「ありがとうございましたぁ！！」」



沢山の歓声と拍手に包まれた会場の中で、２組の劇は幕を引いた…………丁度、その時のこと。







『_______っ!!?』




ぞわっと全身の毛が逆立つような悪寒と共に感じ取った、強大な魔力2つ。よく知ってる……この気持ちの悪い、嫌な魔力は



(まさか……！？)



一応隠しているのか、周りのみんなは気づいてない。
そらるさんも……もともとの体調不良のせいか、麻痺させてしまったせいか、気づいてない様子。






……………………来(･)る(･)！







『そらるさんっ！！！』


「……？」







_______ド ン!!!!

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