百拾 ページ10
武道「稀咲…オマエ…もしかしてヒナの事が…」
稀咲「俺とオマエの因縁もここで終わりだ」
稀咲「最後だから教えてやるよ」
銃を構え、稀咲がヒナと出会った時のことを話した
神童と呼ばれていた稀咲鉄太は、いつも全国模試1位
彼は、同じ塾の橘日向が好きだった
暗い自分に、いつも明るく接してくれるヒナを見て、ヒナも自分が好きなんだと思っていた
A『(とんだ勘違い野郎だな…』
しかし小学校高学年になると、橘日向は花垣武道に心を奪われた
それから稀咲はガッキーを付け回した
日本で一番の
稀咲は辞書を引き、不良について調べた
中2の夏、稀咲はガッキーに出会った
次に、佐野万次郎に出会った
計画が始まってから終わるまでに約10年
10年経てば、日本で一番の不良になれる
稀咲「そして俺は、晴れて橘日向と添い遂げる」
稀咲「なのにテメェは何度俺の邪魔をした?あ!!?何度タイムリープした!!?あ!!!?」
声を荒げる稀咲、大変醜い…
武道「フラれた腹いせにヒナを…殺してたのか？」
武道「何度も何度も」
稀咲「橘は俺の
A『ばっかじゃねぇの!?そんなんでヒナと結婚出来るとでも思ってんの!?夢物語も甚だしいわね！ヒナはお前の
A『テメェの長ったらしい片思いの所為でみんな傷付いたんだ！私はお前を許さねぇ!!日本一の不良なんぞになる為になら、ヒナの為なら手を汚せた？そんなお前にヒナは絶対振り向かねぇよ!!!』
稀咲「うるせぇ!!渡すぐらいなら殺してやる!!なんでだ!!?こんなにも愛しているのになぜ橘日向は振り向かない!?」
稀咲「原因はオマエだ!!もっと早く殺すべきだった!!リスペクトしてたのに!!裏切りやがって!!」
リスペクト…?ガッキー、此奴お前をリスペクトしてたんだって………話し合うべきだよ、
なんでだろうな…俺、こいつの事恨めねぇんだわ
本当クズ野郎で、殺したいって思うけど
A『(助けたい…』
そう思うのは、ダメなのだろうか
- 金 運: ★☆☆☆☆
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