Salt boy # ｿ ﾙ ﾄ ﾎﾞｰ ｲ

幼い彼は冷たい彼 - 12 - ページ13

「 ... 手伝う 。」






『 え 。』





「 早く掃除して



学校案内終わらせて



帰りたいだけ。」






そう言って私の手首を掴み、



教室に向かった。






面倒くさがりそうな佐野君が



やってくれるなんて...



後から何か奢れとか言われないよね？






黒板に松さんが書いたと思われる



教室掃除のやり方。



１、机を全て後ろに移動。

２、ほうきで床を履く。

３、黒板を綺麗にする。

４、窓を拭く。

５、机をきちんと並べる。






––– THE 適当 。






「 めんどくせ 」






そう呟く佐野君。






『 ごめん...



てか、佐野君あれいいの？



生徒会...。 』






私は掃除用具入れの扉を開けながら言った。






「 もう終わった 」






あっ...そうですか ...。






「 机運ぶのだけやるよ 」






こいつも適当だな






『 じゃあ...机 運ぶの終わったら



帰っても大丈夫だよ？』






「 学校案内するって言ったよ、俺 」






『 じゃあ...待っててくれるの？』






「 うん 」






『 じゃあ、早く終わらせちゃうね！』






...ってな訳で、掃除を始めた。






掃除をしてる時にこんな本を見つけた。






表紙は綺麗なお姉さんが裸で



いやらしいポーズをとっている。






ちなみに本は結構分厚め。

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