運命交響曲 34 ページ37
「やっぱ倉間の事好きだったんだな」
「……はい」
話してみたものの、恥ずかしくて既に居た堪れない。
先輩に話すのって、すごく緊張する。
「でもガキの頃からってのは思わなかったな。
おもしれーなーお前ら。すげえよ、一途過ぎて尊敬の域だ」
「いえ……」
そこまで尊敬されるべきなのだろうか。
それに私は「一途」という道を何度も踏み外した。
誰かと付き合っては別れ、付き合っては別れの繰り返しだった。
倉間を忘れたかったのに、どうしても忘れられなかった。
「俺は何も言えねーけど、お前らは素直になるべきだ。
じゃないと何も始まらねーよ」
先輩は、目を閉じてため息混じりにそう言った。
そんな先輩の姿はなんだか寂し気で、心が切なくなる。
「なんか、スッキリしました。
この事誰にも言えないで一人で抱えてたので、人に話せるのってなんだか嬉しいんですね」
「……おー？」
「ありがとうございます」
「礼なんていらねーよ。礼するならキスしろや」
「なっ!?」と私がいちいち反応するから、
先輩もきっとからかい甲斐があって楽しいのだろう。
初めて、先輩の作り笑いじゃない、本当の笑顔を見た気がする。
「南沢先輩、A、部活終わりますよ」
神童くんが私たちにそう伝えて来てくれた。
今が部活中だと忘れていた。
神童くんに返事をして、片付けに行く。
「どうしました？南沢先輩」
「……いや。
俺が言える事じゃねーなーと思ってよ」
「……？」
「神童、泣かなくなったな。
お前も、俺も。みんな、素直になんてなれねーよ」
「…………、そうですね」
ーー素直になんて。
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佐倉 照：Re(プロフ) - りぃさん» ありがとうございます＾＾そう言っていただけることが何よりです！ (2015年12月22日 16時) (
レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 佐倉 照：Reさん» ヤバイです！むっちゃドキドキした！凄く良かったです！ (2015年12月13日 22時) (レス) id: 7429e82d92 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照：Re(プロフ) - 赤羽 衣央南さん» あ、あはは(遠い目)。その頃はさっさとリク消化しようと必死だったからなあ笑。最近は割と長めに書いてますよ！(言い訳)コメントありがとうございます＾＾ (2015年8月10日 18時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照：Re(プロフ) - ジュドさん» そう言って頂けて嬉しいです＾＾ありがとうございます！ (2015年8月10日 18時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 衣央南 - な、長い...天馬のとくらべたら差が.....尊敬します。 (2015年8月10日 3時) (レス) id: d454bba793 (このIDを非表示/違反報告)
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