夢に見た世界 (ページ47)

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突撃！家宅捜索大作戦！ページ47

『うわぁ...』

久しく来ていなかった実家に入ってまず出たのはその一言だった。

家具は埃を被って、空気が何だか重い...換気しておこう。

『ワンスモア、貴方はこっちからあそこまでお願い』

指をさしながら指示を出す。

『ついでに掃除も出来たら尚良し、かな』

そう言い渡すとすいーっと移動して近くのちゃぶ台から手を付け始めた。

(私もそろそろやらないと)

と、私も手元にあった物から読み取り始めた。

・

『ん～、なんか。ラブラブな家族だなぁとしかわからなかったような...』

母は父が好きだし、父は母が好きだし、両親は私が好きで私も二人が好きで...みたいな記憶を永遠見せられていたような感じだ。

『でも、父親がスタンド使いっていうのは、ちょっと驚いたかも』

父親が死ぬ少し前の記憶を見たときにわかったことだ。

どういう能力かは知らないが、死後発動するような能力なのかもしれない。

例えば、本体の死後、その本体に一番親しい人を次の本体とする...みたいな。

まあそんなの考えたところでって感じがするが。

『弟の記憶は、どこにもなかったね...』

やはりと言うか、弟が存在した記憶はこの家には無かった。

何かしら記憶が一つでも見つかれば、そこから広げられそうなものだが...

『あっ』

と、携帯を取り出し電話を掛けた。

『ご無沙汰です。今、会えますでしょうか...はい、場所は＿＿＿』