救いたい。8 ページ10
【Aside】
三日月が輝く夜。
その美しさを切り裂く、ひとつの悲鳴。
「誰か、誰か！助けて!!」
私はすぐさま悲鳴が聞こえた方へ走り出した。
だんだんと見える範囲になり、私の視界に
震える一般人と重傷な体で鬼に立ち向かう男性隊員
そして横たわる隊士2名が見えた。
.
鬼《ﾁｯしぶてぇーなぁー。お前の仲間を喰って力にしたいのによぉ？》
男性隊員「ｯｯ!そんなこと、させない！」
鬼《そんなボロボロの体で守れるわけねーだろ？
……あぁそれよりも先にお前を喰って、俺の力になってもらうかぁ!!》
鬼の殺気が一段と強まり、攻撃が出されると本能で感じた。
A((このまま走ってたら、間に合わない。))
私はすぐさま地面を蹴り、鬼の所へ飛んだ。
.
A『雪の呼吸 肆の型
──────ｻﾞﾝｯ…!!
ひとつの切断音と共に、鬼の首は地に落ちた。
私もﾄﾝｯ……と着地をする。
鬼《がぁぁぁ！き、斬られた斬られた！お前か！お前だな!?》
叫びながら私を睨む鬼。
その鬼に対して、私は冷たい視線をあびせた。
A「うちの隊員を喰って力にしようなんて、そんなの私が許さないから。」
鬼《クッソ、クッソォー!!!!》
悔しがりながら鬼は跡形もなく消えた。
男性隊員はほっとしたのか、崩れ落ちるように倒れ、私は慌てて駆け寄った。
重傷だが、息はあるようで、少しほっとした。
「……もしかして、あなた……。」
助けた一般人の声が聞こえた。
その声は、1度聞いたことのある声だった。
振り向くとそこには
おばあさん「また、助けてもらったね。」
ふわりと苦笑いをしているこのおばあさんは
『自分の命の危険と引き換えに、好きな人の命を救える薬』をくれた、
一生忘れもしない人だった。
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ゆりと白鳥(プロフ) - 松野星月さん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです!!これからもどうかこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年3月13日 21時) (
レス) @page30 id: ba1b5c2a6b (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 泣ける感動続き楽しみにしてます (2022年3月13日 7時) (レス) @page21 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりと白鳥(プロフ) - あこさん、コメントありがとうございます！褒めていただき凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年10月1日 21時) (レス) id: ba1b5c2a6b (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 待って待って待って？？？ここに神作品が...?ありがとうございます！おもしろいですこれからも更新頑張ってください！ (2021年10月1日 20時) (レス) @page6 id: 4686a1bd88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりと白鳥 | 作成日時：2021年10月1日 9時
