私と、婚約破棄してください。【御影玲王】

婚約破棄 8日目。 ページ10

玲王side




((…え、ちょっと待て。


あれ俺のだから、ってつまり、



















"凪のジャージをAは着てる"ってことか？))



















玲王「……は、なんだよそれ。(ﾎﾞｿｯ)｣








胸が焼けるような感じと、ジリジリとした痛み。
おまけに胸に圧迫感を感じて息苦しい。








＿＿正真正銘、嫉妬だ。




とてつもなく深い、嫉妬。











凪「なんか、忘れたから俺が着ないなら貸してくれないか、って。」

















＿＿＿ああ、そうだな。




俺達のクラスの男子はジャージ着ないやつが9.5割。





恐らく時間が本当になくて、他のクラスのAの女子友達の元には行けなかったんだろう。


だから一か八かで合同体育だけど隣の俺らのクラスに賭けた。





でも女子は100%ジャージを着る。だから女子には借りれなくて、幼馴染の凪に借りた。








…そう、説明はつく。容易に想像できる。
















…だけど、知ってんのか？凪。







彼氏のジャージを彼女が着る"彼ジャー"がある。








それが、彼氏彼女じゃなくても、




男のジャージを着るってことは

"他の男を牽制している"











って意味、そして役割があることを。



















((つまりお前は無意識に、



"Aは俺の。"って俺に牽制してんだよ。))










＿＿＿それはもう、完璧に。














玲王((……ああもう、ほんと、ムカつく。))

















凪に風を送っていた手に力が入り、凪の前髪がオールバック気味になるほどの風量になっていた。





おお、強、と凪は目を丸くしたがすぐに目を閉じて涼んでいる。












なかなか気持ちが晴れない俺は凪に風を送り続け、気付いた時には凪の前髪がなんとも言えない芸術的な状態になっていた。










玲王、さすがに強すぎ。と凪に真顔で言われたのは言うまでもない。







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星が赤色になりました！

私史上最速の赤色になった作品で、本当に嬉しいです！





この作品を応援してくださっている方々、そして読者様、本当に本当にありがとうございます!!




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